エムエスツデー 2020年1月号

お客様訪問記

IoT用端末 データマル®リモートI/Oの導入で、
配水監視がどこからでもできるようになりました。

鹿児島県(種子島)西之表市、
阿曽浄水場の遠隔監視に採用された
データマル®リモートI/O

(株)エム・システム技研 システム技術グループ

 今回は鹿児島県西之表市の阿曽浄水場を訪問し、配水の管理・監視のために採用されたデータマル(形式:DL8)とリモートI/O R3シリーズR7シリーズについて、水道課の栁田やなぎた 稔男 様と阿曽浄水場管理の種子田 義浩 様および監視システムを構築し納入された(株)稲盛機工店 工事部 工務課 小原 強司 様にお話を伺いました。

「廃形しない」ことが採用の決め手

 [エム・システム技研、以下エムと略称]この度の導入の経緯についてお聞かせください。

 [栁田様]以前は大手重電メーカーの装置を使用していましたが、すでに使用していた機種が廃形になっているため、装置が故障した際の修理費用が高額になっていました。また、新しい機種に更新するには、周辺の機器も併せて全て更新する必要があり、同じシステムを使い続けるかどうか悩んでいました。廃形されず、誰でも簡単に機器を交換してシステムを復旧できる機器を探していたところ、今回の入札で稲盛機工店から「廃形しない」エム・システム技研製品をご紹介いただきました。

  [小原様]今回の入札の機器仕様書に「廃形の無い一般的な計装品を使用すること」と記載がありました。エム・システム技研は5つのポリシーの中の1つに「廃形しません」と明言しています。また、メーカー特有の基板やユニットを使用していないことから、エム・システム技研をご提案し、採用していただきました。

 [エム]導入していただいたシステムの概要や構成についてお聞かせください。

 [小原様]阿曽浄水場内にある設備制御用PLCの入出力のインタフェースにはリモートI/OR3シリーズR7シリーズを使用し、PLCはこれらのリモートI/Oから信号を取込んで制御を行っています。PLCに取込んだデータは、SCADAソフトウェアを使用して監視室で監視しています。

タブレットで、どこからでも監視

 [小原様]さらに、Webサーバを設置しVPN(Virtual Private Network)により外出先からタブレットで接続することで、現場に出ていてもタブレットから監視画面が確認できるようになっています。
 また、異常発生がすぐわかるようにするためリモートI/O表示灯パトレイバー ミニ、形式:IT40SRE)を2台設置して、阿曽浄水場場内の異常や場外設備の異常を3段階(正常/軽故障/重故障)で点灯表示しています。
場外の遠隔地にある配水池や浄水場についてはインターネット回線やNTT専用回線の2種類の通信を使用して監視を行っています。
 今回の工事によって、従来監視できていなかった施設を監視できるようにしました。NTT専用回線では、テレメータ装置を使用するのではなく、将来インターネット回線に変更したときに機器を交換しなくても良いように、R3シリーズを使用できないか検討したところ、EthernetをNTT専用回線に変換できるユニットがあったため、R3シリーズModbus/TCP通信カード(形式:R3-NE1)を使用して遠隔監視ができるようにしました。今後、インターネット回線に変更するときには、ルータを追加するだけで、容易に変更できます。

「I/Oマッピング機能」で信号を伝送

 また、ポンプ場と配水池の間だけで制御しているところでは、配水池の水位やポンプの運転、故障、運転切換、源水濁度といった信号を伝送するのに、データマルの「I/Oマッピング機能」を使用しました。この機能はデータマルに取込んだ信号を別のデータマルリモートI/Oなどの機器へ出力する機能で、今回のようにインターネットを経由して伝送することができます。阿曽浄水場の監視システムが停止しても、場外の設備は制御を継続できる独立したシステムを実現しました。

 [小原様]なぜ、エム・システム技研製品の納期は早いのでしょうか?

 [エム]エム・システム技研は完全受注生産のため在庫をもっていませんが、独自の「自動変種変量生産」システムを構築し生産に取組んでいるため、1台からのご注文にも容易に対応することができます。ご注文をいただいてから生産をしていますが、それでもすぐに納期をお答えできるシステムを整えています。

応答が早いのでストレスなく操作

 [エム]システムを運用されてみて、いかがでしょうか?

 [栁田様]今までの監視システムでは操作をしてから出力されるまでの応答が遅かったのですが、システム更新後は応答が早くなり、ストレスなく操作ができます。

 [小原様]元々は、阿曽浄水場内だけの監視システムでしたが、今は市内にあるほとんどの施設が監視できるようになりました。

 [栁田様]タブレットを使用して、どこからでも監視ができるようになったため、現場担当者から聞いたのですが、外出先でも気になったら監視画面を見ているとのことです。

IoT用端末 データマル<sup>®</sup>とリモートI/Oの導入で、配水監視がどこからでもできるようになりました。
IoT用端末 データマル®とリモートI/Oの導入で、配水監視がどこからでもできるようになりました。
拡大図

R3シリーズは将来の増設が容易

 [エム]今後はどのようなことを検討されていますか?

 [小原様]今まで監視できていなかったところが見え始めて約半年です。この現場では、監視項目を増やし「見える化」を図りたい、といった要望がますます出てくると思います。R3シリーズはI/Oカードを追加するだけで容易に増設できるため、どんどん監視項目を追加していきたいと思っています。

 [エム]本日はお忙しい中をありがとうございました。

採用された製品のご紹介

  • データマル®

    IoT用端末

    IoT用端末

    形式 DL8-D

    Web画面による遠隔監視機能、データロギング機能、イベント通報機能、I/Oマッピング機能などを備えたIoT用端末です。

     

  • リモートI/O
    R3、R7シリーズ

    多チャネル組合せ自由形 R3シリーズ

    多チャネル組合せ自由形 R3シリーズ

    対応ネットワークの種類や入出力カードの種類など最も充実したリモートI/Oです。


    少チャネルコンパクト一体形 R7シリーズ

    リモートI/O R3シリーズ 通信カード くにまる® 子機 R3-NW1 システム構成図

    オールインワン構造、コンパクト一体形のリモートI/Oです。

  • パトレイバー®ミニ

    リモートI/O表示灯
    Modbus/TCP(Ethernet) 接続対応タイプ

    IT40SRE

    形式 IT40SRE

    PLCからの制御信号、リモートI/Oの入力信号により表示ランプの点灯/点滅出力やブザー音の出力ができます。

種子島と西之表市のご紹介

 種子島は、九州本土最南端の佐多岬から南東方向約40km、鹿児島市から約115kmの海上にあります。種子島の面積は444.96km2で、日本の有人離島の中では5番目に大きな島となっています。 種子島の北部に位置する西之表市の面積は205.66km2で、種子島の総面積の約45%を占めています。 1543年にポルトガル人から日本へ初めて鉄砲が伝えられたのが種子島です。そして、種子島では、その鉄砲を見本にしながら、日本ではじめて「火縄銃」を作ることに成功しました。 西之表市には、その歴史を学べる博物館として、「種子島開発総合センター鉄砲館」があります。そして、毎年夏には「種子島鉄砲まつり」という大きなイベントも行っています。近年では宇宙センターのある場所として知られていて、「宇宙に一番近い島」としても有名です。

西之表市役所


(株)稲盛機工店のご紹介

 (株)稲盛機工店は、鹿児島県鹿児島市に本社を置き、1950年(昭和25年)の創業以来、「きれいな空・きれいな水・ゆたかな心」を経営理念とし、生活基盤に必要な水や空気や電力に関するポンプ・送風機および電気機器の設備販売・施工を行っています。 施工においては電気・機械の両方に特化した高い技術力に基づき、身近な住宅設備から官公庁の上下水道設備、発電所、そして宇宙センターまで、幅広く様々な分野で活躍しています。


本システムについての照会先:
(株)稲盛機工店
〒890-0073 鹿児島県鹿児島市宇宿 二丁目9番24号
TEL:099-258-3341  FAX:099-252-6839



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