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MsysNet Q60


テレメータ子局の流量信号をパルスで積算し、精度を落とさずに伝送したいのですが、良い方法はありませんか?


<A>

リモート入出力ユニット(形式:SML-P4またはA4)に流量積算パルス信号を入力して、「記数法変換ブロック(形式80)」での実現方法を説明します。
「記数法変換ブロック」を利用することによって、流量積算パルス信号をデジタル変換し、デジタル信号での送信となりますので、テレメータ機器を通して伝送をする場合には、アナログ送信に比べて精度が格段に高くなります。

1. 信号の取り込み
 1パルス1m3 のような流量積算パルス信号の場合、速くても数分に1パルス程度のような遅いパルス信号であれば、SML-A4でも入力ユニットとして使用することができます。
 しかし、入力パルス信号のオン時間幅が狭い(1秒以下)のようなときや、速いパルス信号(10kHz以下)を取り込むときに、接点入力信号のSML-A4仕様のユニットでは検知できない場合(オン時間幅がユニットの制御周期以下のような場合)があります。このようなときには、SML-P4を使用します。

2. 信号の流れ
 SML-P4を使用した例を説明します。
 フィールド端子では、“積算値入力”と“瞬時値入力”とが得られます。パルス信号を積算する場合、フィールド端子の“積算値入力”を「パルス積算ブロック(形式47)」に接続し、積算します。
 そして、「パルス積算ブロック」の積算値出力を「記数法変換ブロック(形式80)」に接続します。「記数法変換ブロック」で変換したデジタル信号を「DI送信端子ブロック(形式31)」に接続して、子局よりテレメータ通信します。親局の「DO送信端子ブロック(形式32)」からの信号を39Mの「DI受信端子ブロック」にて受信し、39Mのフィールド端子からBCD信号として出力します。

3. 「パルス積算ブロック」の設定
 「パルス積算ブロック」は、入力された積算値信号を差分積算します。
 差分積算は、前回値との差を積算します。そのため、入力の積算値信号がカウントアップして0に戻ったとしてもパルス積算ブロックでは連続してカウントとし、正しく積算します。
 図1
のようにプリセット値は、特別な目的がある場合以外は設定する必要はありません。また、桁シフトも、フィールド端子で行っていれば、ここでは初期設定値のままの1倍としておきます。「パルス積算ブロック」で注意しなければならないのは、初期状態ではリセットスイッチ(S2)がオンになっていて、動作しません。そこで、動作させるためには、「シーケンサブロック」で、このリセットスイッチをオフにする必要があります。積算値出力は10000カウントに到達すると、自動的に0カウントに戻り、再び積算を続けます。

図1

図1

4.「記数法変換ブロック」の設定
 「記数法変換ブロック」は、入力信号と出力信号の両方を下記の6とおりから選択できます。 (1)アナログ値、(2)2進数「16桁」、(3)8進数「6桁」、(4)16進数「4桁」、(5)10進数「6桁」、(6)BCD「6桁」
 今回、ここではアナログ信号を10進数の6桁に変換して、DO送信端子ブロックから送信します。したがって、接点入出力用機器間伝送端子ブロックには、図2のように割り付けます。

図2

図2

5.「カウンタブロック」の設定
 「カウンタブロック」は、何カウントまでカウントするのか、ITEM11の“設定値”を設定します。今回のように積算値をカウントするような場合には、最大値の“10000”に設定しておきます。「カウンタ」は動作スイッチ(S1)をオンにしなければカウントを開始しません。このスイッチは、初期状態でオフになっています。また、カウント数が“設定値”に達すると、カウントがストップしてしまいます。そこで、完了スイッチ(Y1)が“1”、すなわちオンになったら、いったん動作スイッチをオフにします。すると、再びカウントを始め、完了スイッチはオフになります。「図1

6.39Mのフィールド端子からのBCD出力
 39Mの出力モジュールは、1個で16点の出力ができます。BCD信号を6桁出力するためには、24ビット(24点)必要ですから、出力モジュールは2個必要になります。
 1桁〜4桁を1スロット目の出力モジュールに割りつけ、残りの2桁を2スロット目の出力モジュールに割りつけることにより、6桁のBCD出力ができます。


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