「MITA」HOMEへ 各種オートメーション製品の製造販売、環境にやさしい自動化を実現する|株式会社エムジー
会員のページ
ホーム > 「MITA」会員のページ > MsysNet FAQ一覧 > Q3


MsysNet FAQ
DL8 FAQ
DL30 FAQ
RGP FAQ
SCADALINXpro FAQ
会員様向け動画
MITAニュース
バックナンバー
入会案内
会員のページ
株式会社エムジーのWebサイトへ
お問合せ
ホットラインフリーダイヤル
0120-18-6321

メールでのお問合せ

MsysNet Q3


エムジーで販売しているワンループコントローラは、機器にソフト計器ブロックの設定をしなければなりませんが、工場出荷ときにどのような設定になっていますか?

<A>

エムジーが販売しているワンループコントローラには3種類(形式:ABA、ABE、ABH)あります。これらの製品は、電源を入れればすぐに使用できるように、基本的なソフト計器ブロックが設定がされて出荷されています。フィールド端子を除いて、ABA、ABE、ABHとも同じ設定がされていて、実際には下記のような計器ブロックの構成になっています。

 

計器ブロックの構成

●フィールド端子ブロック(ABAの場合は形式:F06、ABEの場合は形式F52、ABHの場合は形式:F53、Group 01)(以下、GroupはGと略します)
●基本PIDブロック(形式:21、Group02)
フィールド端子(G01)と調節器ブロック(G02)2つのブロック間の結線については、図1のようになっています。

設定内容

フィールドから入力された測定値(PV値)が基本PIDブロック(BCA、形式2)のPV接続端子(Item 15)に接続されています。基本PIDブロックでは、設定値(SP値)とPV値との差(偏差)に対してPID演算を行い、その演算結果(MV値)がフィールド端子のMV接続端子(Item 11)に接続され、ワンループコントローラからDC 4〜20mA信号となって出力されます。
PIDブロックのPV値およびSP値のレンジ範囲は0〜100.00%に設定されています。比例帯(P)は100%、積分時間(I)、微分時間(D)はそれぞれ0分になっていますから、実際の使用条件に応じて、現場でチューニングを行う必要があります。

追加・設定変更の例

PV入力値に一次遅れフィルタを入れたい場合
2つの方法があります。

(1)Group02を拡張PIDブロック(ECA、形式:22)に変更し、一次遅れ時定数に適切な値を設定します。
(2)フィールド端子ブロックと基本PIDブロックの間に、一次遅れフィルタブロック(LAG、形式:60)を入れ、一次遅れ時定数に適切な値を設定します(図2参照)。

図2のように、一次遅れフィルタブロックの代わりに別のブロックを使ったり、複数のブロックを追加することも簡単にできます。

2次ループにカスケード制御を入れたい場合
Group02に拡張PIDブロック(ECA、形式:22)を設定します(図3参照)。

1次ループは、通常、Auto状態になっています。2次ループのC/L(カスケード/ローカル切換えスイッチ)がローカル状態の場合には、1次ループの外部帰還スイッチをONにします。この切換えはシーケンスブロック(SEQ、形式:95)を介して行います。すると、外部帰還端子を経由して1次ループのMV値を2次ループのSP値にトラッキングさせることができます。2次ループがカスケード状態に切り換わった直後は、1次ループのMV値=2次ルー プのSP値になり、2次ループのSP値をバンプレスに切り換えることができます。


<< MsysNet FAQ一覧に戻る



このページの先頭へ戻る