「デマンド」とは30分間(毎時の0分~30分、30分~60分)の平均使用電力のことです。「デマンド」のなかでもピーク(右図では14:00からの30分)が「最大デマンド値」になります。
日々の「最大デマンド値」を比べ、1か月間のピークになる値がその月の「最大デマンド値」です。
この「最大デマンド値」を1年間並べたとき、過去11か月の「最大デマンド値」より高い場合(右図では8月)は、契約電力が上がってしまい、以降1年間の基本料金が増えてしまうことになります。
逆に以降1年間に8月の最大デマンド値を超えなければ契約電力を下げることができます。ただし、どのくらい下がるかは「次のピーク値」で決まります。この「次のピーク」が低く抑えられていれば、いっそう効果的な省エネ、省コストが望めます。
電力量計は1kWhあたり5万パルスを出力するよう設計されています。計算(下記参照)すると、1パルスあたりの電力量は12Whになります。デマンド値は、30分間のパルス数に12Whをかけた値なのです。 ただし単位が[h](1時間あたり)なので表示は倍の値になります。
電力量計は1kWhあたり5万パルス出力するのだから、
1パルスは
50000pulse = 1000Wh
1pulse = 0.02Wh
2次側はVT、CTにより逓減しているため、1次側に換算すると
0.02Wh × 60 × 10 = 12Wh
このため1パルスあたりの電力量は