2004年12月号 | |||||||||||||||||
リモートI/O R3シリーズに
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(株)エム・システム技研 開発部 |
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エム・システム技研は、リモートI/O機器として次の3シリーズをご提供しています。 ●多チャネル組合せ自由形リモートI/O:R3シリーズ ●コンパクト組合せ自由形リモートI/O:R5シリーズ ●コンパクト一体形リモートI/O: R1シリーズ このたびは、機種拡充中のR3シリーズに新たに追加することになった、電力入力カードについてご紹介します。
今回発売を予定している電力入力カードは、次に挙げる2機種です。 ●4回路 電力入力カード(形式:R3-WT4) ●電力マルチカード(形式:R3-WT1) いずれも、それぞれの用途に対して最適な入力カードとなるように設計されています。
測定要素については、各チャネルごとに有効電力、積算電力量が測定できるため、瞬時値のメータ表示と30分単位の積算電力量の読み出しといったアプリケーションの場合に上位CPUの助けを必要としません。
測定要素として、有効電力、無効電力、力率、周波数、電力量を含むマルチ演算カードです。 多数の負荷を前述のR3-WT4(4回路電力入力)カードやR3-CT4(4点CT入力)カードを使って測定すると同時に、主系統の負荷や力率などの特性を総合的に取得したいというような目的にご利用いただけます。
●脱落防止機能付き端子カバーを採用しました。端子カバーが脱落しない構造にしたため、配線作業が簡便であるとともにカバーの紛失防止にも役立ちます。 ●入力(電圧入力、各電流入力)間相互絶縁については、トランスによる絶縁方式を採用し、耐電圧はAC 2000Vです。 ●JIS C1111(AC-DCトランスデューサ)に準拠しています。過電圧強度、過電流強度、許容差、温度の影響、周波数の影響など、入力演算部分の諸仕様は従来の電力変換器シリーズと同様です。 ●スケーリング機能により、通信データとしては実量値を伝送できます。 ●入力については、単相2線、単相3線、三相3線に対応可能です。 ●停電時に積算電力値を記憶・保持する機能を搭載しました。 ●R3シリーズでは、ビルディングブロック方式を採用しています。 この方式はベースのスロットに必要なユニットを選択して実装する方式であり、横連結方式(ベースレス方式)に比べ信頼性が高い方式です。ベースとしては、4スロット用から16スロット用まで7種類あります。 16スロットのベースに、「4回路 電力入力カードR3-WT4」と「通信カード」、「電源カード」を実装して使用する場合、4回路電力入力カードは(56mm幅であり、1台に2スロット分を使用するため)最大7台のカードを実装でき、合計して最大28回路の測定が可能です。これらの入力カードで収集したデータを通信カードで伝送することにより、遠方のPCやPLCでエネルギー監視やエネルギー管理などが可能になります。 通信カードは、通信方式としてCC-Link、PROFIBUS、Modbus、Ethernet、DeviceNet、LONWORKS、Tリンクといった各種のオープンフィールドネットワークに対応していて、フレキシブルなシステム構築が可能です。 また、熱電対、測温抵抗体、ディストリビュータなどR3シリーズ用の他の入力カードとも同一ベースに実装可能であるため、センサ入力と電力入力が混載可能になり、モータ温度と消費電力、流量および積算電力量等々が同時に測定できます。 状況に応じて、必要な入力カードを必要な数だけ実装して設置可能であり、省スペース、省配線で、きめの細かい測定システムを構築できます。
入力信号レベルは、AC0~1AとAC0~5Aのいずれかをスイッチにより選択できます。また、歪み波形を精度よく測定できる実効値演算方式を採用しています。なお、4回路は相互絶縁されています。 PT入力カード(形式:R3-PT4)は4点の電圧入力カードです。 入力信号レベルは、スイッチにより選択・設定できます。CT入力カードと同様に、歪み波形に強い実効値演算方式を採用していますし、4回路は相互絶縁されています。
電力入力カードを加え、エム・システム技研のリモートI/O製品R3シリーズのラインアップは一層充実しました。お客様は、ご使用目的やご予算に応じて最適最良な機器をご選択いただけます。エム・システム技研では、今後もリモートI/O機器シリーズ、電力変換器シリーズの充実に努めて参ります。お客様各位から一層多くのご意見をいただきたく、よろしくお願いします。■ |
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