2004年12月号
お客様訪問記

亀岡市の上水道監視に採用された
エム・システム技研のテレメータ

    (株)エム・システム技研 インサイド営業部

 亀岡市は、京都市の西約20km、京都府のほぼ中央に位置し、周囲を峻険な高峯に囲まれた盆地で、中央部を北から東に保津川の清流が貫いています。この亀岡市の上水道設備で、遠方監視用としてエム・システム技研製テレメータが採用されました。今月は、亀岡市上下水道部の春日坂管理本館を訪ね、水道課課長 亀谷 益夫 様、同課 課長補佐兼施設係長 小林 正道 様、同課 主任 東村 善明 様、そして今回システム構築を担当された(株)洛南エンジニアリング 代表取締役 堀 侑稔 様にお話を伺いました。
 [エム・システム技研、以下エムと略称]エム・システム技研のテレメータをご採用いただいた経緯についてお教えください。
 [亀谷]亀岡市の上水道設備では、昭和30年に創設認可を受けて以来、浅層地下水を水源として、市民に飲料水を供給してきました。人口の増加に伴い、5回にわたる拡張工事を行い、施設の整備を行ってきました。第4次拡張事業以降、上水道の計装改造および拡張に伴い、エム・システム技研のテレメータを採用しました。第5次拡張事業では、第3次亀岡市総合計画に基づき、平成27年を計画目標として、これに見合う給水量を確保するため、現施設の改良拡張工事を計画的に実施することになりました。平成9年に千代川浄水場の改良工事が竣工し、従来の施設能力をアップし、既存の三宅浄水場と併せて2つの施設での運用を実施しています。現在は、地下水を水源として2箇所の浄水場で処理し、亀岡市内に配水し、市民の皆様においしい水と喜ばれています。
 [エム]採用されたシステムの概要について教えてください。
 [小林]亀岡市の上水道設備は、三宅浄水場で浄水処理した水を配水している三宅水系と千代川浄水場で処理した水を配水している千代川水系の2つに大別されています。これら2つの系統には、水源、ポンプ場、配水池など約20箇所の施設があり、それらが市内に散在しています。第4次拡張事業以来、施設における水位や流量、水質といった各種計測信号、設備故障などの警報信号を、NTTの専用線を用いてエム・システム技研製のテレメータ(“ジャストフィットテレメータ”やDASTシリーズ)装置で2箇所の浄水場に集めて集中監視しています。従来のテレメータ装置は重電メーカーの製品でした。エム・システム技研製テレメータを使えば、重電メーカー製テレメータに比べて費用を大幅に抑えることができると判断したことが、今回のテレメータ装置選定の理由でした。
 テレメータを含む電気計装工事および中央監視装置のソフト構築は、洛南エンジニアリングにお世話になりました。
 [堀]当初、三宅浄水場と千代川浄水場は、それぞれの監視室で担当者が管理していましたが、現在は、三宅浄水場系統のデータをすべて、PLC通信によって千代川浄水場監視室に集約・監視することにより、三宅浄水場は無人になり、また、千代川浄水場に集約したすべてのデータを春日坂管理本館において見られるようになりました。集中監視システムも、重電メーカーの専用システムではなく、パソコンを中心に構成することにより、集中監視システムの設備費用も抑えることができました。洛南エンジニアリングは、このパソコンを使用した集中監視とデータロガー、日報・月報・年報の作成を行うソフトの構築(ソフトのエンジニアリング)を担当させていただきました。
 [エム]今回の集中監視システムにエム・システム技研製テレメータ装置をご採用になって、結果はいかがでしたか。
 [小林]設備費が従来のシステムに比べて大幅に低減できました。また当初より、テレメータ装置は不具合なく動作しており、信頼性が高いと考えています。
 [エム]お忙しいところ、お話をお聞かせいただき、ありがとうございました。■

本稿についての照会先:
 (株)洛南エンジニアリング
 代表取締役 堀 侑稔 様
 〒611-0013
 京都府宇治市莵道田中34-5
 TEL.0774-22-6357
 FAX.0774-21-4112

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