2004年4月号

新計装システム「SCADALINX(スキャダリンクス)」(その2)

(株)エム・システム技研 開発部
 
は じ め に
 前号では、エム・システム技研が開発中の新計装システム「SCADALINX」について、システムを開発するに至った経緯と目標をお話ししました。本号では、SCADALINXの中心になり、プロセスデータ、ファクトリデータをはじめ、その他の現場データを監視操作するためのHMIソフトウェアについてご説明します 。

1.SCADALINX HMIの概要
 (1)構成と特長
 SCADALINX HMIは、インターネット/イントラネットを介してWeb機能を利用するサーバ・クライアントシステムです。図1にSCADALINX HMIの構成を示します。
 SCADALINXサーバは、ネットワーク(L-Bus、Modbus)に接続されたエンベデッドコントローラ(形式:R3RTU)、MsysNet機器、Modbus機器、Webロガー(形式:TL2W)など各種入出力機器からデータを収集し、データベース(DB)に格納します。
 さらに、ネットワーク上に設置されたSCADALINXクライアント上のWebブラウザからの呼び出しに応じて、画面情報とプロセスデータを呼び出し元にダウンロードするWebサーバとしても動作します。
 SCADALINXクライアントは、WebブラウザによってSCADALINXサーバの画面ページを呼び出します。
 SCADALINXサーバからSCADALINXクライアントにダウンロードされた画面情報とプロセスデータは、Webブラウザの機能によって画面に表示されます。
 SCADALINXクライアントのWebブラウザに表示されている画面を操作することによって、SCADALINXサーバがもつ各種データを監視・操作することができます。
 SCADALINXクライアントのWebブラウザに表示された画面では、インターネットを意識させないほどリアルタイムにプロセスデータを表示・更新できます。この点は、SCADALINX HMIが特長としているところです。図2はオーバービュー画面を、図3は制御グループ画面をSCADALINXクライアント上のWebブラウザで表示した例です。
 (2)システム構築
 SCADALINX HMIのシステム構築はシステムビルダ(形式:SSDLX_SYSBLD)、帳票の設定は帳票ビルダ(形式:SSDLX_REPBLD)、グラフィック画面の作成および設定はグラフィックビルダ(形式:SSDLX_GRPBLD)によって行います。
 グラフィック画面は、SCADALINX HMIで標準に作成されている標準画面とお客様が作成されるユーザー定義画面から構成されます。なおグラフィックビルダによって、他のツールで作成したビットマップなどを利用してユーザー定義部品を作成し、標準部品と組み合わせることによってユーザー定義画面を作成することができます。
 (3)主な機能仕様
 表1にSCADALINX HMIの主な機能仕様を示します。

2.SCADALINX HMIソフトウェアパッケージの構成
 SCADALINX HMIで動作するソフトウェアは、SCADALINX HMIソフトウェアパッケージ(形式:SSDLX)として1枚のCD-Rに収納されます。
 図4は、SCADALINX HMIソフトウェアパッケージに収納されているソフトウェアを示しています。ご提供するCD-Rには、SCADALINX HMIを構築するために必要なすべてのソフトウェアが収納されています。

お わ り に
  2回にわたってSCADALINXの概要を駆け足でご紹介しました。説明に不足している部分が多々あると思いますが、これからも具体化した詳細情報を本誌で継続してご紹介して参ります。どうぞご期待ください。■

(本稿にて記述している仕様は、一部変更になる場合があります。ご購入時には、最新の仕様書にてご確認ください) 

MsysNetSCADALINXは、エム・システム技研の登録商標です。
 
 
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