エムエスツデー 2020年7月号

フィールドロガー、テレメータ

Products Review
エムシスネット
MsysNet®スーパーテレメータ
デジタル簡易無線を利用できます。

MsysNet®スーパーテレメータでデジタル簡易無線を利用できます。

デジタル簡易無線には3種類あります。
お客様に覚えていただきやすいよう、デジタル簡易無線テレメータにマスコットネームを付けました。周波数帯をもじって150MHz帯は「イチゴマル」、467MHz帯は「シロシチ」、351MHz帯は「ミゴイチ」としました。

(*1) 指向性アンテナ同士の通信で子局を山頂に設置して計測した参考値です。
    通信距離は、気象やロケーション、アンテナなどの条件で大きく変わるため、必ず導入前電波試験を実施して
    ください。
(*2) 2020年4月時点の電波利用料です。最新の情報は総務省ホームページでご確認ください。
    別途、免許局(150MHz、467MHz)の場合は、申請手数料4,250円、登録局(351MHz)の場合は、
    登録申請手数料2,900円(包括登録)、2,300円(個別登録)が必要です。
(*3) 通信料とは、専用回線の場合は「NTTアナログ専用回線料金」を、デジタル簡易無線の場合は「電波利用料」
    のことを指します。

デジタル簡易無線の場合と専用回線の場合

デジタル簡易無線とは

簡易無線は“CR”(Convenience Radio)とか「簡易業務無線」などと呼ばれ、「簡易無線局:簡易無線業務を行う無線局をいう」と電波法に規定されています。簡易無線の無線局を開設する場合には、無線局の免許、もしくはその登録の申請をする必要がありますが(150MHz帯と467MHz帯は「免許局」、351MHz帯は「登録局」です)、それらの使用者に無線従事者の資格は不要です。 デジタル簡易無線とは 図

デジタル簡易無線の周波数による違い
デジタル簡易無線の周波数による違い

MsysNetスーパーテレメータとは

MsysNetスーパーテレメータは、モデムインタフェース、リモートI/O、コントローラなど、機能ごとにユニット化されたMsysNet機器をネットワークで統合して構成されます。全てのMsysNet機器は演算ブロックを内蔵しているので、お客様はアプリケーションに応じて機能を自由にカスタマイズできます。
そして、利用するテレメータの回線に応じた各種のモデムをモデムインタフェースに接続すれば、専用回線テレメータ、一般回線テレメータ、IPテレメータ、無線テレメータシステムを構築できます。モデムインターフェース(形式:SMDM)は、デジタル簡易無線のほか、対応できるすべてのモデム(*4)のインタフェースを内蔵しており、ビルダーソフト(形式:SFEW3(*5)で設定してお使いいただけます。

(*4)詳しくは仕様書の付加コードをご確認ください。
(*5)ビルダーソフト(形式:SFEW3)は、エム・システム技研のホームページから無料でダウンロードできます。


NTT専用回線を使用したMsysNetスーパーテレメータ構成例
NTT専用回線を使用したMsysNetスーパーテレメータ構成例

拡大図

NestBusとは

MsysNet機器を統合するネットワークは、エム・システム技研が独自に開発したNestBusです。NestBusは通信マスタが不要なトークンパッシング方式の自立分散形のネットワークで、各MsysNet機器をツイストペアケーブルでマルチドロップ接続すれば、任意の機器間でアナログデータやデジタルデータを自由に送受信できます。

デジタル簡易無線を使用したMsysNetスーパーテレメータ構成例
デジタル簡易無線を使用したMsysNetスーパーテレメータ構成例

拡大図

デジタル簡易無線(1:n)の通信手順
現場1〜nにあるモデムインタフェースには、それぞれNestBusで接続されたNestBus機器(①~⑯)の入出力データ(*6)が、すべて保持・更新されています。そして、センターにあるモデムインタフェースはデジタル簡易無線モデム経由で現場1〜nを順次切り替えながら対向するモデムインタフェースと通信を行い、データの送受信をします。

(*6)伝送できる点数は、機器間伝送端子ブロックの種類とブロック数に依存します。

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