エムエスツデー 2017年7月号

フィールドロガー、テレメータ

Products Review
電力計測値を無線で飛ばす!
一体形電力計測値発信無線子局 くにまる® エコ登場!
ワイヤレスI/O WL40シリーズ
電力マルチトランスデューサ [WL40W1-WTU]

手軽に電力の集中管理が実現します!電力計測値を無線で飛ばす!一体形電力計測値発信無線子局 くにまる® エコ登場! [WL40W1-WTU] 手軽に電力の集中管理が実現します!

導入前電波試験無料! ご一報いただければ今すぐ伺います!

くにまる® エコとは

 電力マルチトランスデューサは、電力経路の電流値、電圧値を測定し、有効・無効電力、力率、皮相電力など様々な電力諸量を演算する変換器です。エム・システム技研では、かねてより消費電力監視システムを構築するための電力計測関連製品の充実に力を注いで参りました。今回、920MHz帯マルチホップ無線くにまるシリーズに電力マルチトランスデューサ機能を持たせた無線子機ユニットくにまる エコ(WL40W1-WTU)を新製品として追加しました。
 工場、施設内などに点在する設備・装置の電力監視システムを、ワイヤレスで構築することができます。配線工事が不要になるため、既設設備や装置の電力監視に最適です。

特長

測定値表示画面 ●電力系統の1回路を接続するだけで、潮流演算、4象限演算、その他高調波を含む交流諸量の計測が行えます。 ●計測データは920MHz帯マルチホップ無線通信で収集できます。Modbus/TCPプロトコルをもつ上位機器であれば、無線親機経由で通信が可能です。 ●入力が440V ACでも、ダイレクトに接続できるので、VTは不要です。 ●入力結線方式が豊富です。  ・ 単相2線(1CT)    ・ 単相3線(2CT)
 ・ 三相3線平衡(1CT)  ・ 三相3線不平衡(2CT)
 ・ 三相3線不平衡(3CT) ・ 三相4線平衡(1CT) ・ 三相4線不平衡(3CT)
●パソコンとWL40W1-WTUを接続し、コンフィギュレータソフトウェア(W920CFG)を使用すれば、リアルタイムで測定値のモニタができます。(コンフィギュレータソフトウェアは、エム・システム技研のホームページから無料でダウンロードできます。) ●コンパクトサイズ、DINレール取付け

無線を使って電力の集中監視を行い、
さらに帳票の自動作成を行うシステムをご紹介します。

 エム・システム技研の現場設置形データロガーであるWebロガー2(DL30)と組合せることによって、920MHz帯無線を用いた配線工事不要のワイヤレス電力監視システムが簡単に構築できます。
 工場、施設内に点在する設備や装置に取り付けられたくにまる エコ(WL40W1-WTU)の計測データを無線伝送し、Webロガー2で収集します。Webロガー2は、データを収集すると同時に、帳票(日報/月報/年報)のフォーマットに編集して蓄積し、このデータを元に各種のWeb画面を生成します。これらのWeb画面は、LANやインターネット経由で事務所のPCや、外出中のスマートフォンから監視ができます。
 配線工事も不要で、工事期間、工事費も大幅に抑えることができるため、既設の設備や装置の電力の見える化を後付で行うことができます。

一体形電力計測値発信無線子局くにまる エコ システム構成例

1台で電力計測値428要素のすべてを計測・演算できます。

計測項目 種類
瞬時値 電  圧 〔V〕:平均、各線、各線間 7
電  流 〔A〕:平均、各線、中性線 5
有効電力 〔kW〕:総合、各相 4
無効電力 〔var〕:総合、各相 4
皮相電力 〔VA〕:総合、各相 4
力  率 :総合、各相 4
位相ずれ方向:総合、各相 4
電圧位相差〔° 〕:総合、各相 4
小  計 36
計測項目 種類
電力量 有効電力量 〔kWh〕:受電、送電、受電ー送電 3
無効電力量 〔varh〕: 受電、送電、受電+送電、遅れ、進み 9
皮相電力量 〔kVAh〕 1
電力量カウント時間 〔時間〕 1
各計測項目の最大値、最小値 68
小  計 82
計測項目 種類
高調波電圧
および電流
・全高調波歪み率 10
・各線電流 2~31次高調波含有率 90
・中性線電流 2~31次高調波含有率 30
・各線間電圧 2~31次高調波含有率 90
・各相電圧 2~31次高調波含有率 90
小  計 310

合計428種類

920MHz帯無線とは

 920MHz帯無線は2012年7月に法制化された新しい無線カテゴリであり、より高い周波数帯を使用する2.4GHz帯や5GHz帯の無線LANや計装用無線ネットワークなどに比べ、安定した通信品質と高い電波到達性を実現します。
 免許登録が不要であり、またモバイル通信のように電気通信事業者に通信費を支払う必要が無く、運用コスト面でもたいへん優れています。

マルチホップ無線とは

マルチホップ無線とは、複数の無線通信機器を経由して、バケツリレーのようにデータを伝送する方式で構築する無線ネットワークです。マルチホップ無線くにまるでは、1台の親機で最大100台の子機を収容でき、機器間の距離が最大1kmまで通信ができるため、広範囲の無線ネットワークを構築できます。また、上図に示すように自動的に伝送経路を選択して通信を行うため、障害に強く信頼性に優れています。

電力トランスデューサの基本と用語解説についてはエム・システム技研ホームページ製品紹介の電力用トランスデューサカテゴリ情報、解説をご参照ください。


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