エムエスツデー 2017年1月号

フィールドロガー、テレメータ

Products Review
くにまる®親機にI/Oマッピング機能搭載!

920MHz帯マルチホップ無線くにまる® 無線による多重伝送システムが構築できます! 機種一覧

920MHz帯無線通信による多重伝送システムを構築できます

ワイヤレスI/O WL40EW3は920MHz帯特定小電力無線局(親機)とModbusマスタ機能を搭載していて、くにまる子機(組合せ自由形リモートI/O少チャネル一体形ワイヤレスI/O間の入出力信号を自由に接続させることで、子機に入力された信号を別の子機から出力させることができます。よって、通信費用が不要の多重伝送システムを実現します。

I/Oマッピング機能

WL40EW3には、I/Oマッピング機能が搭載されています。Di→Do、Ai→Aoのマッピング情報を登録することによって、くにまる子機間の入出力を接続することができます。WL40EW3には内部メモリとして接点入出力用のDioチャネルバッファ512点と、アナログ入出力用のAioチャネルバッファ512点が搭載されているため、これらチャネルバッファを中継することで入出力を接続します。くにまる子機から入力を読み出しチャネルバッファにセットするI/Oマッピング通信と、チャネルバッファからくにまる子機に出力を書き出すI/Oマッピング通信を設定するだけで、チャネルバッファを中継したくにまる子機間の入出力が接続されます。I/Oマッピング通信は最大100個まで設定できます。

「I/Oマッピング機能」とは、Modbus/TCPマスタ機能を利用して、同じネットワーク上にあるリモートI/Oの相互間で自由に入力信号と出力信号の対応(接続)を定義できる機能です。この機能は、計器盤において入出力信号間を自由に結線(ハードワイヤリング)できる「マーシャリングボード」のような役割に相当します。

上位機器からモニタリングができます

WL40EW3のEthernetポートはModbus/TCPスレーブ機能も備えているため、PCやPLCなどのModbus/TCPマスタ機器はWL40EW3のチャネルバッファにアクセスしてデータをモニタリングできます。

I/Oマッピング機能 設定イメージ

I/Oマッピング機能 設定イメージ

920MHz帯無線通信による多重伝送システムがより簡単に!

従来、くにまるシリーズを用いた多重伝送システムを構築する場合、くにまる親機のEthernetネットワーク上にModbus/TCPマスタ機能とI/Oマッピング機能を有するIoT用端末データマルが必要でした。ワイヤレスI/O WL40EW3を使用することで、くにまる製品だけで多重伝送システムを構築できます。また伝送できる信号点数も大幅に増加します。

>920MHz帯無線通信による多重伝送システム図

n対n双方向多重伝送が行えます

ワイヤレスI/O WL40EW3のI/Oマッピング機能を使用することで、くにまる子機によるn対nの双方向多重伝送が行えます。またWL40EW3の1つのチャネルバッファから複数のくにまる子機I/Oへの書き出し設定を行うことで、信号分岐も簡単に実現できます。

>1対nシステム構成例

>1対1システム構成例

>1対nシステム構成例(信号分岐パターン)


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