エムエスツデー 2018年10月号

フィールドロガー、テレメータ

Products Review
ビルディングオートメーション用ネットワーク
BACnet対応リモートI/O
BA8シリーズ

ビルディングオートメーション用ネットワーク BACnet対応リモートI/O BA8シリーズ

BACnet対応リモートI/O BA8シリーズ

 BACnet は、ビルディングオートメーション用の通信プロトコル規格です。メーカー仕様に縛られず、照明、防災、電気、空調、防犯、入退出制御、エレベータなどのビル用制御装置が同一のプロトコルで通信を行えるように標準化されたオープンネットワークです。
 この度、エム・システム技研では、BACnet対応一体形リモートI/O BA8シリーズを発売します。RS-485で通信を行うBACnet MS/TP用とEthernetで通信を行うBACnet/IP用があります。通信部、電源部、入出力部が一体になった便利で経済的なオールインワン構造です。まず、無電圧接点入力(パルス入力兼用)4点、リレー接点出力4点から発売いたします。入力は無電圧接点と兼用で積算パルスも入力可能であり、分電盤などからの電力パルスにもご利用いただけます。

各部の名称

BACnet対応リモートI/O BA8シリーズ 各部の名称

BTL認証とは

BTLロゴ  BTLは、BACnet Testing Laboratoryの略です(以下BTL)。BTL認証は、BTLが実施している認証試験サービスです。サポートするすべての機能がBACnet規格に準拠している製品だけがBTLに認証されます。BTLマークを搭載した製品は、BTL認証機関に合格したことをユーザに保証します。
 BTLマークを搭載した製品を使用すれば、BACnetのシステム構築をする際に接続性が保証されることから、不用意な接続に関するトラブルから解放され、結果的にコスト削減に寄与することにもなります。そのためプロジェクトの入札の際にBTLマークを搭載した製品を使用することを要求仕様とする傾向が特に海外であるようです。世界では111社が認証を取っています(2015年実績)。

BACnetとは

BACnet Website  BACnetは、ASHRAE(American Society of Heating, Refrigerating, and Air conditioning Engineers:米国暖房冷凍空調工学会)が推進するANSI/ISO規格であり、BAのためのオープンな通信プロトコルとして広く利用されています(*1)。通信方式としては、使用するネットワーク層に対応してBACnet LAN(Ethernet、MS/TP などを利用する通信)、または Internet Protocol(IP)を使用した BACnet/IP があります。
 BACnetの特長は、ネットワーク上の物理的なデバイス(I/O)、およびデバイスが有するデータを抽象化されたデータ集合「オブジェクト」として定義し、オブジェクトにアクセスするための目的を分類した「サービス(標準手続き)」を規定している点にあります。このために、機器メーカ独自のインタフェースが不要になり、異なるメーカの機器間の相互運用が容易になります。

BACnet対応製品のご紹介

BACnet対応製品のご紹介 図
BACnet対応製品のご紹介 図
拡大図

BACnet用DDC BAコントローラ BA3-CB10
BACnet用DDCBAコントローラ
形  式 BA3-CB10
2018年12月発売
  • リモートI/O R3シリーズのベースに取付け、空調専用DDCとして機能します。
  • 国際規格のIEC61131-3に準拠したプログラミング言語を採用しています。
  • 空調制御専用ファンクションブロックを使用できます。
リモートI/O R3シリーズ BACnet MS/TP対応 通信カード BA3-NBM
リモートI/O R3シリーズ BACnet MS/TP対応通信カード
形  式 BA3-NBM
2018年12月発売
  • リモートI/O R3シリーズのBACnet MS/TP用の通信カードです。
  • R3シリーズは扱える点数が多く、豊富な種類の入出力カードを使用できます。

(*1)http://www.bacnet.org/でBACnetの最新情報を確認できます。
(*2)空気調和機(Air Handling Unit)

●開発中製品のため仕様・形状が変更になる場合があります。
 ご注文・ご使用に際しては、必ず最新の仕様書でご確認ください。


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