エムエスツデー 2015年7月号

製品別情報

Products Review
920MHz帯無線 ワイヤレスモニタリングシステム
「くにまる」登場

920MHz帯無線ワイヤレスモニタリングシステム「くにまる」登場
920MHz帯無線の特長!

920MHz帯無線への対応

 エム・システム技研は、現場に点在する多数のセンサ信号を広範囲に収集してモニタリングするシステムの構築用として、920MHz帯無線に対応した機器を順次発売します。
 920MHz帯無線の親局用として、無線LANアクセスポイント「マルチポートゲートウェイ(形式:IB10W2)」をリリースします。マルチポートゲートウェイは920MHz帯無線、無線LAN、Ethernetの3ポートゲートウェイになっています。また、設置環境としては、屋外設置を前提として防塵・防滴性IP67を実現しています。
 子局には、入出力の種類が豊富な多チャネル組合せ自由形リモートI/O R3シリーズ(無線通信カード形式:R3-NW1R3-NMW1)に対応し、現場の様々なセンサ信号に対応しています。
 現在、小点数の入出力一体形無線子機の準備を進めており、ユーザーの皆様の様々なニーズにお応えできる商品ラインアップを目指します。

● 920MHz帯無線とは
920MHz帯無線 解説図 920MHz帯無線は2012年7月に法制化された新しい無線カテゴリであり、無線LAN2.4GHz帯や特定小電力無線430MHz帯に比べ、安定した通信品質と高い電波到達を実現します。
また、免許登録が不要であり電気通信事業者に支払う通信費は無料のため、コスト面でも優れています。
● マルチホップ無線とは
マルチホップ無線 解説図 マルチホップ無線とは、複数の無線通信装置を経由して、バケツリレーのようにデータを伝送する方法で構築したネットワークです。1台の親局で100台の子局を収容できるため、広いエリアの無線ネットワークをローコストで構築できます。また、自動的に経路を選択して通信を行うため、障害に強く信頼性に優れています。

システム構成図

現場のニーズに対応した、ワイヤレスで低コストなモニタリングシステムを実現します。
エム・システム技研のロガーユニットであるデータマル®(形式:DL8タブレットレコーダ®(形式:TR30と組合せることで、920MHz帯無線を用いた配線不要のワイヤレスモニタリングシステムが簡単に構築できます。また、920MHz帯無線のプロトコルにはModbus-RTU(RS-485)を採用しており、一般的なコントローラ(パソコンやPLC)をマスタにしたシステムを容易に構築できます。
920MHz帯無線通信モジュールとしては沖電気工業(株)社製品を採用しており、沖電気工業(株)の920MHz帯マルチホップ無線ユニット「SmartHop®」と接続できます。

・「SmartHop」 は沖電気工業(株)の登録商標です。

「くにまる」システム構成図
「くにまる」システム構成図 [拡大図

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