エムエスツデー 2009年1月号

リモートI/O、ドライバソフトウェア、BAコントローラ

少点数リモートI/O R7シリーズ
LONWORKS対応(形式:R7L)にアナログ入出力ユニットを追加

(株)エム・システム技研 開発部

は じ め に

 エム・システム技研では、LONWORKS対応の少点数リモートI/Oとして、かねてよりR7シリーズの接点信号入出力基本ユニット4機種注) をご提供していますが、このたび新たに、アナログ信号入出力基本ユニット5種および増設ユニット6機種を追加したので、ここにご紹介します(表1)。

表1 LONWORKS 用 R7Lの種類

  形 式 点数 概 要 機 能





R7L-SV4 NEW 4 直流電圧/電流入力 DC−10~+10V、DC−5~+5V、
DC−1~+1V、
DC4~20mAなど
R7L-TS4 NEW 4 熱電対入力 熱電対
K、E、J、T、B、R、S、C、N、U、L、P など
R7L-RS4 NEW 4 測温抵抗体入力 測温抵抗体
Pt100、JPt100、Pt50、Ni100 など
R7L-YV2 NEW 2 直流電圧出力 DC−10~+10V、DC−5~+5V、
DC−1~+1V、DC−0.5~+0.5Vなど
R7L-YS2 NEW 2 直流電流出力 DC4~20mA
R7L-DA16 16 接点入力 NPN、PNP共用
R7L-DC16A 16 トランジスタ出力 NPN出力
R7L-DC16B 16 トランジスタ出力 PNP出力
R7L-DAC16 8 接点入力8点
トランジスタ出力8点
NPN対応





R7L-EA8 NEW 8 増設用接点入力 NPN、PNP共用
R7L-EA16 NEW 16 増設用接点入力 NPN、PNP共用
R7L-EC8A NEW 8 増設用トランジスタ出力 NPN出力
R7L-EC16A NEW 16 増設用トランジスタ出力 NPN出力
R7L-EC8B NEW 8 増設用トランジスタ出力 PNP出力
R7L-EC16B NEW 16 増設用トランジスタ出力 PNP出力

1.概 要

 R7LはLONWORKS に接続可能なリモートI/Oです。供給電源、通信および入出力が一体となっていて、しかも小形(W115×H50×D54mm)であるため、機器組み込みが容易です。

 アナログ入力としては直流電圧/電流入力4点、熱電対入力4点および測温抵抗体入力4点の3種類、アナログ出力としては直流電圧出力2点および直流電流出力2点の2種類を用意しています。

 なお、すべての基本ユニットに対して、増設ユニットが接続可能です。

2.特 長

図2 リモートI/ O R7L 増設ユニットの外観と寸法

図1 リモートI/ O R7L 基本ユニットの外観と寸法
(1)小 形
 基本ユニット:
 W115×H50×D54mm(図1
 増設ユニット(16点):
 W94×H50×D54mm(図2(a)
 増設ユニット(8点):
 
W65×H50×D54mm(図2(b)

(2)2ピース端子台
 基本ユニットの通信・供給電源用端子台と入出力用端子台とは2ピース構造で、いずれも配線をまったく外すことなく端子台単位で交換できるため、メンテナンス性に優れています。

(3)様々な機能ブロック
 アナログ入力データをLONWORKSのネットワークに伝送したり、伝送されたデータを出力ユニットから出力する機能以外に下記の機能もご使用いただけます。

・警報出力、LED表示図3
 警報出力の機能(ファンクショナルブロック)として、入力するアナログ値に対して、上上限値、上限値、下限値、下下限値を設定できます。

 それぞれの値での警報接点出力機能があり、ネットワークに伝送できます。また、それぞれの出力を別々のユニットに出力することも可能です。

 また、警報接点出力をLED表示のファンクショナルブロックと組み合わせることによって、警報状態を基本ユニットのLEDに表示できます。

図3 警報出力の機能

・スケーリング
 アナログ値のゼロ、スパンの変更やネットワーク変数のタイプの変更が可能です。この機能を使えば、熱電対入力ユニットの温度データをパーセントデータに変更できます。

・増設ユニットの接続
 増設ユニットと組み合わせることによって、アナログ信号と接点信号が混在したユニットが実現可能です。
 たとえばアナログ入力ユニットの警報出力を増設接点出力ユニットから出力することもできます。

・接点入力の回数積算・時間積算機能
 すべての基本ユニットが増設接点入力ユニットを接続できるため、回数積算・時間積算機能をもっています。

 ネットワーク(LONWORKS)経由の接点入力信号のON回数やON時間をカウントできるだけでなく、ネットワークを経由していない接点入力端子のON回数やON時間も直接カウントすることが可能です。最大999 999 999までカウント可能です。ネットワーク変数によりカウントする論理をOFFからONの変化から、ONからOFFの変化に変更することも可能です。

 また、カウント動作を制御できるネットワーク変数ももっているため、カウントの動作を外部機器から制御することもできます。

3.製品の種類

 表1に、R7Lの種類を示します。

4.パネル図

 図4R7Lの前面パネル図を示します。

図4 LONWORKS用 R7Lの前面パネル図

おわりに

 エム・システム技研では、今回ご紹介したR7L(LONWORKS対応)について、今後も入出力の機種の拡充に努めて参ります。

 また、他のフィールドバスへの対応も進めています。

 ご意見やご要望など、ご遠慮なくエム・システム技研のホットラインまでお寄せください。

注)リモートI/OR 7シリーズのLONWORKS 対応(形式:R7L)については、『エムエスツデー』誌2008年1月号でもご紹介しています。


ページトップへ戻る