エムエスツデー 2008年1月号

Interface & Network News 2
No.17

SCADALINXpro用計器フェースプレートのサンプルモデル

 今回は、サーバ・クライアント形のHMIソフトウェア「SCADALINXpro HMIパッケージ(形式:SSPRO4」用に準備した、計器フェースプレートのサンプルモデルについてご紹介します。

SCADALINXproのMsysNet機器接続への対応

 現在、SCADALINXproに接続できるエム・システム技研製のI/O機器としては、各種リモートI/O製品がありますが、近々、対応範囲をMsysNet機器にも拡大する予定です(接続はL-Bus(Ethernet経由)(図1))。

図1 システム構成図

 SCADALINXproMsysNet機器を組み合わせて使用する場合、従来からMsysNet機器の上位ソフトウェアである監視 操作ソフト(形式:SFDNSCADALINX HMIパッケージ(形式:SSDLXに搭載されていた計器フェースプレートは、とくにPAのアプリケーションにおけるユーザーインタフェースとして大変便利な機能です。そこで、これらの計器フェースプレートのイメージをSCADALINXproでも簡単に使用できるように、いくつかの計器フェースプレートをサンプルモデルとして準備しました。

計器フェースプレートの種類

 図2に現在準備している計器フェースプレートの種類を示します。

図2 計器フェースプレート

(1)PID調節計:MsysNet機器にプログラミングした基本形PIDまたは拡張形PIDを表示します。PIDパラメータの変更のほか、警報機能やループステータスであるAUTO/MANUALやCASCADE/LOCALの切替えも付加しています。もちろん、オンラインでの設定変更も実現します。

(2)アナログ入力:アナログ端子のモニタを行う計器です。上下限警報値も設定できます。

(3)アナログ出力:アナログ端子の設定を行う計器です。上下限制限機能と組み合わせることにより、可変範囲も指定できます。

(4)デジタル入力:デジタル端子のモニタを行う計器です。

(5)デジタル出力:デジタル端子のON/OFFを行うための計器です。

図3 チューニング画面

 SCADALINXproはベクトルグラフィックに対応しているため、上記計器フェースプレートを自由に拡大、縮小しSCADALINXpro Editor上に貼付することができます。

 また、各計器フェースプレートの計器名称部分を左クリックすることにより、チューニング画面(図3)へ移行します。このチューニング画面では、PV、SV、MVのそれぞれの信号を1秒サンプリングでロギングする機能も持ち合わせているため、これを利用して各変数の動きを確認しながら、PIDパラメータを設定することも可能です。

 以上のように、SCADALINXpro用計器フェースプレートのサンプルモデルを使用することにより、MsysNet機器に対する操作性が向上し、また画面を作成するエンジニアリング工数も削減できます。

 なお、これら計器フェースプレートのサンプルモデルを入手する方法に関しては、エム・システム技研 システム技術部へお問い合わせください。

本稿についての照会先:
 (株)エム・システム技研
 システム技術部 シス技1課(関西支店) TEL:06-6446-0040
 システム技術部 シス技2課(関東支店) TEL:045-227-7366

SCADALINXは、(株)エム・システム技研の登録商標です。

【(株)エム・システム技研 システム技術部】


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