エムエスツデー 2009年11月号

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ホットライン日記 2009年11月

Question

注入量0~150l/minの薬注(薬品注入)制御を検討しています。吐出能力50l/minのポンプを3台使い、DC4~20mAの制御信号によって積算的に稼働させたいと考えています。DC4~20mA信号の1/3までで1台目のポンプを稼働させ、信号の1/3~2/3で2台目を、信号の2/3~3/3で3台目を稼働させることによって、合計150l/minの薬注制御を行いたいのですが、これを1台で実現できる信号変換器はありませんか。

Answer

スプリット演算器(形式:MFS2の採用をご提案します。MFS2は1つの入力信号で4つの異なる要素に対する制御が可能であり、コンフィギュレータソフトウェア(形式:MFS2CFG注1) を使って4つの出力を任意の入力範囲に対して設定できます。また4つの出力信号に対して、個別に出力リミットを設定できるため、ポンプに対して過大な信号を与えることなく制御できます。コンフィギュレータソフトウェアを使っての設定はとても簡単で、特別な知識や技能がなくてもどなたでも容易に設定いただけます。

[設定例]

ポンプ1に対して:
 入力 DC4~9.33mA(0~33.3%)
 → 出力 DC4~20mA
ポンプ2に対して:
 入力 DC9.33~14.67mA(33.3~66.7%)
 → 出力 DC4~20mA
ポンプ3に対して:
 入力 DC14.67~20mA(66.7~100.0%)
 → 出力 DC4~20mA

注1)コンフィギュレータソフトウェア(形式:MFS2CFG)はエム・システム技研のホームページ(https://www.m-system.co.jp)からダウンロードいただけます。なお、PCとの接続には専用のコンフィギュレータ接続ケーブル(形式:MCN-CONまたは形式:COP-US)が必要です。

【松島】

図1

Question

今回、既設盤の改造を行うことになり、変換器としてみにまるシリーズを採用することになりました。変換器としては、ディストリビュータ(形式:M2DYS直流入力変換器(形式:M2VS測温抵抗体変換器(形式:M2RSなど数種類使用しますが、本運転の前に変換器の出力以降のループテストを行う予定です。信号発生器を使用すれば、模擬信号を入力することは可能ですが、テスト対象ループが多くいろいろな信号値が必要であり、配線のつなぎ込みや取り外しがわずらわしいため、ソケットに差し込んで簡単にDC4~20mA信号を変化させられる製品はありませんか。

Answer

マニュアルセッタ(形式:M2MST注2)があります。同じみにまるシリーズなので、取り付け済みのソケットにそのまま差し込むことができ、信号発生器としてご使用いただけます。出力の調整は、前面パネル内の設定値UP/DOWNスイッチを使って1%ステップで行い、表示器で出力値を確認できます(図2)。

注2)M2MSTはアナログ出力であるため、パルス出力や接点出力など一部の機種にはご使用いただけません。

【井上】

図2

Question

PCレコーダ(形式:R1M-GH/MSRの採用を検討しています。本体の設置場所とパソコンの設置場所が離れているのですが、何かよい対処方法はありませんか。

Answer

PCレコーダR1M-GH/MSR)は、RS-232-Cでご使用の場合、Dサブ9ピンストレートケーブルを使うことによって最長10メートルまで延ばすことができます。10メートル以上離れる場合は、別売のRS-232-C/RS-485コンバータ(形式:R2K-1を組み合わせることで、最大500メートルまで延長してお使いいただけます。パソコンとR2K-1をDサブ9ピンストレートケーブルで接続し、R2K-1R1M-GH/MSRとの間は、シールド付より対線(ツイストペアケーブル:CPEV-S 0.9φ)で接続します(図3)。 【神田】

図3

Question

チャートレス記録計(形式:71VR1リモートI/O R7シリーズModbus用熱電対入力ユニット(形式:R7M-TS4を組み合わせて使用しますが、どのような設定が必要でしょうか。

Answer

R7M-TS4の設定ですが、入力する熱電対の設定はR7M-TS4本体の動作モード設定用ディップスイッチ(SW1-5~SW1-8)またはコンフィギュレータソフトウェア(形式:R7CON注3)を使って行います。Modbus通信設定はR7M-TS4本体の伝送速度とノードアドレス設定用のロータリスイッチおよびR7CONを使って行います(図4(a))。次に71VR1の設定ですが、コンフィギュレータソフトウェア(形式:71VRCFG注3)による設定例を図4(b-1)に示します。ペン設定は、ノード番号はR7M-TS4本体で設定したノードアドレスと同じ番号にします(図4(b-2))。71VR1のアドレスは、R7M-TS4で使用する入力番号に合わせて指定します(図4(b-3))。測定する温度範囲の設定については、たとえば0~800℃で使用する場合、レンジとしては温度×10倍の値(8000)を入力し、スケールとしては温度の値(800)を入力します(図4(b-4))。

注3)コンフィギュレータソフトウェアR7CONおよび71VRCFGはエム・システム技研のホームページ(https://www.m-system.co.jp)からダウンロードいただけます。なお、R7M-TS4とPCとの接続には専用のコンフィギュレータ接続ケーブルMCN-CONまたはCOP-US)が必要です。また、71VR1本体とPCとを赤外線通信する場合にはIrDA通信アダプタ(形式:COP-IRDAが必要です。

【赤川】

図4


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