エムエスツデー 2009年10月号

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ホットライン日記 2009年10月

Question

太陽光発電で得られる1日の中での最大電力値を大型パネルで表示したいと考えています。太陽電池の仕様は電圧DC0~24V、電流DC0~8Aです。目的を実現できる具体的な方法はありませんか。

Answer

直流入力変換器(形式:M6NVS2台とデジタル式2入力演算器(形式:M6NXF2およびホールド変換器(形式:M6NXF3各1台を組み合わせてご使用いただけば、ご希望の機能を実現できます(図1)。測定したい発生電圧はM6NVSを介してDC1~5V信号にして出力し、測定したい消費電流はシャント抵抗を使って電圧に変換したのち、M6NVSに取り込み同じくDC1~5V信号にして出力します。両出力をM6NXF2によって乗算することで電力値が得られます。、電力値をDC1~5VあるいはDC4~20mA信号にて出力し、それをM6NXF3に取り込むことで、1日の中で最大電力値を出力させることが可能です。【大澤】

図1

Question

コンプレッサの運転状態を知るため、I/O内蔵形、Ethernet用Webロガー(形式:TL2W-ESと構内LANを介して油圧や油温などの測定値を監視しています。コンプレッサを運転していた時間の情報も新たに取り込めるようにしたいのですが、コンプレッサからは運転しているかいないかのON/OFF接点信号を取り出せるため、この信号を利用して、運転時間の積算値を情報として取り込めないでしょうか。

Answer

WebロガーTL2W-ES)には、接点信号がONの時間を積算カウントする機能があります。すなわち、TL2W-ESに付属しているビルダソフトTL2BLD)の中の帳票(日報)の設定項目であるパルス幅時間積算機能を利用することによって、接点信号がONの時間を積算できます(図2)。ただし、積算時間データは帳票データとして格納されることにご注意ください(トレンドとしては表示されません)。 【山村】

図2

Question

下水処理場において、沈砂池の水位差比較を行い除塵機の運転制御を行います。スクリーンを挟んで前面の水位と背面の水位を比較し、水位差が大きくなれば除塵機の運転を行います。2線式投げ込み式水位計2台からの信号を取り込み、「水位差あり」で注意喚起用警報ランプを表示させ、「水位差異常」で除塵機の掃除を開始させるため、2つの接点信号を出力できる機器はありますか。なお、水位計の近くには電源がないため、伝送器用電源としてはディストリビュータタイプが必要かと思います。

Answer

2点警報の偏差アラームセッタ(形式:AYDVディストリビュータ(形式:M5DYの採用をご提案します(図3)。M5DYは小形端子台構造をとり、コンパクトです。水位計からの信号をM5DYを介してAYDVに取り込み、AYDVの偏差出力を第1出力信号、第2出力信号とも「偏差>設定値のときリレー励磁」を選択し、それぞれの設定値は個別に設定します。【井上】

図3

Question

モータの駆動電流を監視しようと考えています。その際、モータの起動電流は定格電流5Aの5倍程度で、それが発生する時間は10秒程度です。このような目的に対応できる信号変換器はありませんか。

Answer

交流電流トランスデューサ(形式:LTCEの使用をご提案します。LTCEは過電流強度を「定格の40倍(1秒)、20倍(4秒)、1.2倍(連続)」としていますが、その曲線から5倍(10秒)は、問題なくお使いいただける仕様となっていますので、ぜひご検討ください。詳しくは、エム・システム技研ホームページhttps://www.m-system.co.jp/の「変換器ナビ」で仕様書をご覧ください。【神田】

図4


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