エムエスツデー 2009年9月号

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ホットライン日記 2009年9月

Question

プリンタ用紙を製作する工程中で、紙の溝位置をロータリエンコーダを用いて検出しています。エンコーダからはA相、B相のオープンコレクタ位置信号が出力されていて、ラインの各部、6箇所から中央にあるPLCにデータを集めたいと考えています。現場エンコーダと中央PLCの間は距離が20mから70mあり、オープンコレクタ信号による長距離伝送には不安があります。何かよい対策がないでしょうか。

Answer

パルスアイソレータ(形式:RPPDの採用をご提案します。ロータリエンコーダからのオープンコレクタ信号を、RPPDによっていったんRS422ラインドライバ・パルス信号に変換することにより、安定した長距離伝送が可能です。変換・伝送後のRS422ラインドライバ・パルス信号は、中央側に置いたもう1台のRPPDを介してオープンコレクタ信号に戻すことによって、PLCに確実に取り込めます(図1)。【大澤】

図1

Question

三相3線ラインの各相の電圧・電流を計測して最終的にPLCへ取り込みたいのですが、どのような具体的方法があるでしょうか。

Answer

リモートI/O R3シリーズ電力マルチカード(形式:R3-WTUの利用をご提案します。電圧はAC480Vまで入力でき、電流はクランプ式交流電流センサ(形式:CLSEを使って取り込みます。計測項目については、電圧・電流だけでなく、有効電力、無効電力、皮相電力、力率、周波数、有効電力量、無効電力量、皮相電力量、デマンド、高調波、そしてそれら各計測項目の最大値最小値など、各種の要素を取り扱うことができます。また、これらを通信によって上位PLCへ伝送できるため、従来のトランスデューサとPLC用A/D変換カードの組み合わせに比較し、省配線とコストダウンが実現できます。なお、1台のR3-WTUによって、同一電源からの2系統の負荷を計測することが可能です(図2)。【宮井】

図2

Question

PCレコーダソフトウェア(形式:MSR128-V6を使用して、周期100msでデータを収録したいと考えています。パソコンとPCレコーダソフトウェアを使用してアナログ信号(DC1~5V)16点を収録したいと考えているのですが、リモートI/Oの形式としては何を選定すればよいでしょうか。

Answer

リモートI/O R3シリーズをご使用ください。構成としては、Ethernet用の通信カード(形式:R3-NE1を1枚、直流電圧入力カード(形式:R3-SV8を2枚、電源カード(形式:R3-PS1を1枚、それとベース(形式:R3-BS04の合計5点をお使いいただくことにより、ご希望の機能を実現できます(図3)。【矢木】

図3

Question

工場の電力監視において、交流電圧、交流電流、有効電力、電力量の各種要素を計測し、PCで効率的に集中監視することを検討しています。第1変電所、第2変電所それぞれ5系統ずつの計測を行う場合、どのようにすればよいでしょうか。なお、将来的には第3変電所、第4変電所の計測も予定しています。

Answer

リモートI/O R3シリーズ電力マルチカード(形式:R3-WTUPCレコーダソフトウェアMSRpro Ver.5(形式:MSR2K-V5をご使用ください(図4)。R3-WTUは、電力系統の回路を接続するだけで、交流諸量を計測できる電力マルチカードであり、1枚のカードで2系統まで計測が可能です。Modbus/TCP(Ethernet)用 通信カード(形式:R3-NE1と組み合わせてご使用いただけばLANケーブルによってPCに接続できます。また、MSRproはクライアント/サーバ方式を採用しており、最大2048点の記録が可能です。画面としてはデマンド監視からトレンド、帳票作成画面まで多くの機能を備えていて経済的です。また、8ステーションまで接続可能であるため、将来的な拡張にも容易に対応できます。なおCTについても、専用のクランプ式交流電流センサ(形式:CLSEを準備していますから、容易に取り付けられます。【岩田】

MSRproは(株)エム・システム技研の登録商標です。

図4


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