エムエスツデー 2009年6月号

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ホットライン日記 2009年6月

Question

バルブの開度発信にポテンショメータが使用されていて、この抵抗値による位置検出信号をDC4~20mA信号に変換したいと考えています。使用しているのは0~135Ωのポテンショメータですが、エム・システム技研のポテンショメータ変換器(形式:M2MSの仕様書を見ると、100Ω~10kΩと記載されています。100Ω以下の抵抗値は変換されないのでしょうか。

Answer

ポテンショメータ変換器(形式:M2MSPMSKMSなど)の仕様書には「全抵抗値が100Ω~10kΩ」と記載してあり、抵抗レンジが0Ω~100Ωから0Ω~10kΩまでのポテンショメータに対応しています。なお、ポテンショメータの検出方法としては、一般にポテンショメータの両端に定電圧を加え、移動中間端子の電圧を測定する定電圧検出回路を採用しているため、たとえば現場のポテンショメータを全抵抗値が500Ωのものから1kΩのものに急きょ変更するような場合でも、変換器はそのままご使用いただけます。【井上】

図1

Question

正−逆転するモータがあり、正転時には、正転用として取り付けたセンサから0~500Hzの信号が出力され、逆転用センサの出力信号は0Hz固定になります。また逆転時には、逆転用として取り付けたセンサから0~500Hzの信号が出力され、正転用センサの出力信号は0Hz固定になります。それらの信号をアナログ信号(DC4~12mA)に変換し、正転時は0~500Hz/DC12~20mA、逆転時は500~0Hz/DC4~12mAになるようにしたいのですが、何かよい実現方法はありませんか。

Answer

パルスアナログ変換器(形式:JPA2直流入力変換器(形式:M2VSの組み合わせで対応できます。まず正転および逆転時の0~500Hz信号をそれぞれJPA2を使ってDC0~5Vに変換します。次に両出力の差をとると信号DC−5~5Vが得られ、これをM2VSでDC4~20mAに変換します。逆転500Hz出力信号時にDC4mA出力、停止(0Hz)時にDC12mA出力、正転500Hz出力信号時にDC20mA出力にすることが可能です。【大澤】

図2

Question

セメント工場にて、石灰石の重さを量るためにロードセル変換器を探しています。なお、ホッパーが地上60mにあるため実際に石灰石を入れて変換器の調整を行うことが困難です。入力設定値を使って変換器を調整できる製品はありませんか。

Answer

デジタル設定形ロードセル変換器(形式:MXLCの採用をご提案します。デジタル設定形であり、設定は変換器前面の設定ボタンを使って行います。設定項目「ITEM:07」(0%入力電圧設定)でセンサの0%の値を設定し、次に「ITEM:06」(センサ感度設定)でセンサ感度の値(100%値)を設定すれば実際の負荷を使わず数値入力で設定が行えます。【林】

図3

Question

雨水を利用した貯水施設の水量監視を計画しています。水量をアナログ信号として取り込み、その値がしきい値を超える(あるいはしきい値を下回る)とEメールにて通報し、また水量の現在値を任意に確認したいと考えています。なお、各時間ごとの水量データも蓄積したいのですが、これらの条件を満たす信号変換器はありませんか。

Answer

Webロガー(形式:TL2W2-S11の採用をご提案します。TL2W2-S11はI/O内蔵形で、アナログ信号4点とデジタル信号12点の監視および接点信号4点の出力が可能です。アナログ信号は各点ごとに5段階(上々限、上限、正常、下限、下々限)の異常発生、復帰の通報をEメールにて宛先最大8箇所まで送信できます。また、WebロガーはWebサーバ機能を備えているため、ダイヤルアップ機能を使ってWebロガーにアクセスすれば、アナログ信号およびデジタル信号の現在値をWebブラウザにて確認できます。同じくWebサーバ機能によって、あらかじめ設定しておいたデータを帳票データとして蓄積することや蓄積した帳票データをWebブラウザにて表示(日報、月報、年報)することも可能です。【倉野】

図4


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