エムエスツデー 2008年10月号

ホットライン日記

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ホットライン日記 2008年10月

Question

工場内の計装盤に数種類の信号変換器を使用しています。保守用変換器の台数削減策として、入力の種類を設定・選択できる汎用の変換器を以前から利用していますが、このような汎用変換器で、直流入力、かつフィルタ機能、リミッタ機能、開平機能、リニアライズ機能などの演算機能が備わった変換器はないでしょうか。

Answer

PCスペック形デジタル式演算器(形式:M6NXF1が適合します。M6NXF1は、供給電源はDC24V専用ですが、ご所望の機能を含む12種類の演算機能をもった選択信号変換器であり、入出力レンジについてもご購入いただいたときの仕様範囲内で広く設定・選択が可能です。設定にはコンフィギュレータソフトウェア(形式:M6CFG注)を使用します。M6Nシリーズの変換器は、超薄形(幅7.5mm)であるため収納スペースの削減にも貢献する製品です。【井上】

図1

Question

流量計からのアナログ出力信号を積算表示したいと考えています。チャートレス記録計73VRシリーズのアナログ積算機能を使って実現することができると思いますが、流量計からのアナログ信号(瞬時値:DC4~20mA)を同時にアナログ指示計(瞬時値:DC1~5V)にも取り込む場合は、2出力の変換器をチャネルの数だけ用意する必要がありますか。

Answer

入出力機器分離形チャートレス記録計(形式:73VR1100をご検討ください。入出力機器にリモートI/O R3シリーズを使うことで対応可能になります。コンフィギュレータソフトウェア(形式:R3CON注)を使って通信カードに「Com. Card Settings」で「Direct Output」を設定します。この結果、登録された信号を73VR1100宛に送信しながら、出力カードに信号を戻します。そうすることで、流量計からのアナログ瞬時値が73VR1100で積算表示され、同時にR3シリーズの出力カードからアナログ瞬時値が出力され、アナログ指示計に表示できます。【林】

図2

Question

工場内のデータロガーシステムを検討しています。現場盤が複数箇所あり、それぞれの盤面に記録計を設置して、盤面でのロギング確認を行うと同時にPLCへもデータを渡したいのですが、何かよい実現方法はありませんか。

Answer

チャートレス記録計(形式:73VR1100の採用をご提案します。73VR1100は、入出力機器分離形の記録計であり、エム・システム技研の多種多様なリモートI/Oが使用できます。各リモートI/Oとの接続は、オープンネットワークのEthernetベースModbus/TCPあるいはRS-485ベースModbusRTUで行い、最大128点の多チャネル記録が可能です。今回の仕様でPLCへのデータ伝送も行いたいとのご希望であり、リモートI/O R3シリーズの採用をおすすめします。R3シリーズでは、通信カードを2枚実装できるため、一方で73VR1100へ、他方を使ってPLCへデータ伝送できます。機器構成例を図3に示します。 【三ヶ田】

図3

Question

ホットメルト(不燃性接着剤)を溶かすために使用するガンヒータに2線式抵抗温度センサを使用しています。ただし、その出力は100~500Ωの特殊なノンリニア抵抗値です。この抵抗値をアナログDC4~20mAのリニアな温度信号に変換して調節計に入力できるようにしたいと考えています。Pt100Ωセンサを入力できる変換器は知っていますが、特殊な抵抗値に対してもその値を現場で設定・変更できる変換器はありませんか。

Answer

測温抵抗体変換器(形式:M3LR-R4/Aを使えば実現可能です。M3LRのPCコンフィギュレーションタイプでは、コンフィギュレータソフトウェア(形式:M3LRCON注)を使ってユーザー独自の抵抗信号値を「ユーザーRTDテーブル設定」として登録することができます。個別の抵抗値データ(たとえば100~500Ωを最大300ポイントの折れ線で表示)はテキストファイルを作成し、ソフトウェアを使ってM3LR本体に定義できます。抵抗体の線数も2、3、4線から選択できるため、様々な特殊抵抗に対応可能です。 【松島】

図4

注)各種コンフィギュレータソフトウェアM6CFGR3CONM3LRCON)はエム・システム技研のホームページからダウンロードしていただけますが、デジタル式演算器(形式:M6NXF1)、R3シリーズ測温抵抗体変換器(形式:M3LR-R4)とPCとの接続には、専用のコンフィギュレータ接続ケーブル(形式:MCN-CONまたはCOP-US)が必要です。


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