エムエスツデー 2008年2月号

ホットライン日記

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ホットライン日記 2008年2月

Question

熱交換器の入口と出口の温度差を熱電対を使って検出し、PLCのDC入力カードを介して取り込みたいと考えています。PLCからはDC24V電源を供給できます。また、現場でも温度差をスケーリングして表示させたいと考えています。これらを実現するのに適した機器はありませんか。

Answer

2線式ユニバーサル温度変換器(形式:27HUのご採用をおすすめします。2入力に対応して2つのセンサからの信号を測定し、温度差に対応した直流信号(DC4~20mA)を出力することができます。ご注文時に、「仕様伺書」にて入力本数を2本、出力形態を差分とご指定ください。またご購入後に、PCコンフィギュレータソフト(形式:27HUCFG)を使って平均値測定タイプに変更することも可能です。PCと27HUとの接続には、RS-232-C対応Bell202モデム(形式:COP-HまたはUSB対応Bell202モデム(形式:COP-HUをお使いください。また現場での温度差表示には、2線式デジタルパネルメータ(形式:43AL)をご使用ください。【野田し】

図1

Question

チャートレス記録計 73VRシリーズでは、停電が起きて復電したときに自動的にスタートすることが可能でしょうか。また、データ収録中(CFカードに書き込み中)に電源が落ちると書き込みエラーが起きてCFカードが壊れてしまうと聞いたのですが、これを防ぐ対策はありませんか。

Answer

自動スタートを行わせるために、スタートモードを「自動開始」に設定してください(図2(a))。そうすることで、電源が入った時点で自動的にスタートします。またデータ収録中に電源が落ちたときの対策として、UPS(無停電電源装置)を利用することができます(UPSはお客様ご用意)。ただし、長時間にわたり停電が続くとUPSの電源も切れてしまうため、あらかじめUPSに切り替わる時点で収録を止めることが望まれます。この場合、収録モードを「トリガ連動」に設定することで、電源が落ちたときにUPSから出力される接点信号をトリガとして収録を停止し、書き込みエラーを事前に防ぐことが可能になります(図2(b)(c))。【林】

図2

Question

工場の生産ラインで、エンコーダを使って位置、速度制御を行いたいと考えています。オープンフィールドネットワークCC-Linkを経由して各生産ラインの監視も行いたいのですが、エンコーダのRS422ラインドライバ・2相(A相、B相)パルス入力をCC-Linkに接続できるリモートI/Oはありますか。

Answer

リモートI/O R3シリーズによって対応できます。ロータリエンコーダ(RS422)速度・位置入力カード(形式:R3-PA2CC-Link用通信カード(形式:R3-NC□をお使いいただけば、1台のエンコーダで位置検出と速度検出を同時に行い、CC-Linkへの接続が可能になります(ただし、ほかに電源カード形式:R3-PS□ベース(形式:R3-BS□が必要です)。なお、ご使用いただくエンコーダはRS422ラインドライバタイプに限られます。また、R3-PA2には各入力ごとに警報出力が2点用意されているため、上下限設定値を決めることによってリミット出力としてご使用いただけます。【井上】

図3

Question

放水路の水位を監視・記録し、水位が一定時間内に設定値以上に上昇したら水門を開く制御を検討しています。変化率警報機能を使用してこの制御を行いたいのですが、何かよい方法はないでしょうか。

Answer

ネットワーク計装部品MsysNetシステムDCSユニット(形式:SMAの採用をご提案します。このSMAはワンループ単位の分散形制御ユニットであり、アナログ入力3点、制御出力1点、接点入力1点、接点出力2点の端子をもっています。内部には、計器ブロックと呼ばれる各種の演算ブロックが組み込まれていて、ユーザーサイドでカスタマイズできるようになっています。今回の制御仕様であれば、計器ブロックの中の「変化率警報(形式:78)」を使用することによって、最大920秒前の値と比較することが可能です(図4)。なお、SMAは、制御・演算に必要な各種のソフトウェア計器ブロックを標準装備しています。これらの組合せによって、ユーザーニーズごとに幅広いアプリケーションに対応できます。【三ヶ田】

MsysNetは(株)エム・システム技研の登録商標です。

図4


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