エムエスツデー 2008年1月号
ホットライン日記 2008年1月
工場のプロセスラインに合成した液体を送り込んでいるポンプがあります。プロセスラインでは品質管理上、液圧を一定圧力以下に抑える必要があるため、圧力が第1警報値を超えたら現場盤のアナンシエータを警報点灯させ、さらに第2警報値を超えたらポンプを止めるようにしたいと考えています。何かよい方法はないでしょうか。なお、ポンプの圧力はストレンゲージで測定しています。
ロードセルデジアラーム（形式：AS4LC）の採用をご提案します。AS4LCでは個別に警報動作方向を選べるため、第1、第2警報点を上限／上上限として設定いただき、第1警報接点をアナンシエータに接続し、第2警報接点をポンプのモータスタート回路に組み込めば緊急ポンプ停止信号としてお使いいただけます。またポンプの立ち上がりに生じる一時的な高圧流で警報がはたらくことを避けるため、警報ONディレー時間を0～99秒の間で設定いただけます。それぞれの設定は、AS4LCの本体前面のキーで簡単に操作・実行できます。【野田し】
*デジアラームは（株）エム･システム技研の登録商標です。
2線式の投げ込み式水位計の信号をコントローラに取り込んで流量制御を行っています。万一、断線事故などにより信号が断たれるとコントローラでの制御ができなくなります。信号断のときに警報を出力させ、アナログ出力を断線前の信号でホールドさせておくことはできないでしょうか。
ディストリビュータリミッタラーム（形式：AEDY）とアナログバックアップ（形式：MXAB）の採用をご提案します。AEDYは水位発信器へ電源を供給し、水位の変化に対応したアナログ信号を出力させるとともに、設定により下限警報を出力させることができます。AEDYからは2点の警報出力が得られるため、2点とも下限警報動作とし、1つは警報表示出力、もう1つはMXABへ入力します。信号警報が入ったとき、MXABは設定した遡及時間分さかのぼった水位信号を継続して出力することができるため、ご希望を実現できます。【林】
*リミッタラームは（株）エム･システム技研の登録商標です。
温泉設備におけるガス漏れ時の異常通報を検討しています。ガス漏れ検知器からの接点信号を利用して、担当者の携帯電話と事務所にあるFAXへ通報させたいのですが、何かよい製品はありませんか。
FAXロガー（形式：TL2F）があります。FAXロガーは入力信号を監視し、あらかじめ設定されている通報文を必要時にFAXまたはEメール・音声にて送信することが可能です。接点入力は12点あり、それぞれの接点入力に対応して個別に音声コメントを登録できます。また、通報先についてもEメールへ最大で8箇所、FAX・音声（携帯電話）へ8箇所通報でき、接点入力ごとに通報先の設定・登録が可能です。【井上】
既設の電力・電流などの指示計が老朽化したため、交換を検討しています。今までは110角の指針式指示計を使用していましたが、今後は1台の指示計でいろいろな要素が表示できるものを探しています。また、できればパソコンを使って測定データを収集したいのですが、何かよい計器はありませんか。
電力マルチメータ（形式：54U）の採用をご提案します。54Uは110角ですから、パネル加工を変更することなく交換可能です。54Uに電圧と電流を入力すれば電力量、電力など複数の電力関連項目を表示できます。入力は三相3線、単相2線、単相3線に対応しており、電圧入力は最大AC480Vまで許容しています。また、通信機能も備えているため、電力マルチメータ専用PCレコーダライトソフトウェア（形式：MSR128LUS）を使用すればパソコンによるデータ収集も可能です。【尾上】
