エムエスツデー 2007年9月号

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ホットライン日記 2007年9月

Question

生産ラインに使用されているモータの駆動電流を測定し、過大(上限異常)になった場合に警報を出力し、モータ駆動電源を切る接点信号を得たいと考えています。ただし、モータ起動時に生じる突入電流(一時的な過大電流)に対しては、電源切断用接点信号を無効にする必要があります。このような機能を実現できる製品はありませんか。

Answer

CTデジアラーム(形式:AS4CTをご使用になれば実現できます。AS4CT には警報 ON ディレータイマ機能があり、ON ディレー時間(0~99秒の間で調整可能)を設定できます。これによって、モータ起動時の短時間の過大電流は感知させず、定常時に入力される信号に対してだけ、異常警報を出力させることができます。なお、AS4CT では電源 ON タイマの設定もでき、警報設定器自体の電源を ON にしたときに発生する過小電流(下限異常)に対しても異常出力を防止することが可能です。【井上】

デジアラームは(株)エム・システム技研の登録商標です。

図1

 

Question

製あん工場の蒸練機(蒸気で蒸しながら練る機械)のデータを収集しています。既設設備では、 PCレコーダ直流/熱電対16点入力ユニットを使用して、温度、蒸気流量、モータ回転速度を計測していました。しかし今回は、蒸練機の運転時間も計測したいと考えています。PCレコーダを使って対応できますか。

Answer

運転時間積算変換器(形式:MWKPCレコーダ積算カウンタユニット(形式:R1M-P4を組み合 わせれば対応可能です。MWK は運転中の接点信号を入力として、入力が ON になっている時間を積算し、単位時間のパルス(たとえば 0.1h/p)として出力します。その出力を R1M-P4 に入力すれば、運転時間の合計を測定できます。【林】

図2

 

Question

流量計からの信号を記録計に取り込んで表示することを計画しています。入力点数としては、流量以外に圧力や温度などがあり、合わせて4点程度です。なお、流量計からの信号については、瞬時流量から積算値を算出し、積算流量値も合わせて表示したいと考えています。何か良い方法はありませんか。

Answer

チャートレス記録計(形式:73VR310073VR21□)には、アナログ演算機能が含まれています。内部の演算ブロックを使用することによって、瞬時値から積算値を演算し、表示させることができます。なお、外部からの積算リセット信号によるリセットのほかに、30分、1時間、2時間から最大24時間といった時間ごとのリセット処理を選択することも可能です。また、収録したデータは CFカードに保存でき、CFカードを介してデータをパソコンに取込むこともできます。【尾上】

図3

 

Question

2箇所に分散している排水処理施設のデータを、LAN 接続し、PCレコーダソフトMSR128)を使って監視しています。今回さらに、排ガス処理施設のデータ監視を追加することになりました。ただし、排水処理施設での設定と排ガス処理施設での設定を変えたいのですが、1台の PC で対応する方法はありませんか。

Answer

1台の PC で PCレコーダソフトMSR128)を使って2つのアプリケーションを立ち上げることはできません。しかし、あらかじめ MSR128 の「設定・ファイル書出し」機能を使用して、「排水処理用」と「排ガス処理用」の設定ファイルを 2つ個別に用意しておけば、1つのアプリケーションを立ち上げ、「設定ファイル・読込み」機能を使って設定を切り替えることが可能です。【林】

図4

 


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