エムエスツデー 2007年5月号

ホットライン日記

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ホットライン日記 2007年5月

Question

焼却炉の温度コントロールに使用している温度調節計が、最近、雷害で壊れたため交換を予定しています。その際、避雷器の設置を考えています。設置箇所は、熱電対センサからの入力部、DC4~20mA信号の出力部およびDC24V電源部の3箇所です。現状では盤内のスペースが狭いため、できる限り薄形の避雷器がよいのですが、適当な製品はありますか

Answer

薄形避雷器MD7シリーズのご採用を提案します。MD7シリーズは幅 7mm の超薄形で、かつDINレール取付け用であるため、3台の避雷器をDINレールに密着取付けすれば幅21mmに収まります。熱電対に対しては熱電対用避雷器(形式:MD7TC、DC4~20mA信号用としては計装標準信号用避雷器(形式:MD7ST、DC24V電源(1.2A)用としては小容量DC電源用避雷器(形式:MD7DPを用意しています。なお、MD7シリーズを取付けたDINレールはアースバーとしても使用するため、鉄または銅製のものをご使用いただき、100Ω以下の接地抵抗で接地してください。またMD7シリーズにはケーブルのシールドを接続するための専用端子を設けてあり、形式コードによって、シールド − 信号間、シールド − 接地間の接続についてはフローティングとグランディングが選択できます【井上】

図1

 

Question

空気信号による制御系が3箇所に点在していて、これらのプロセスをCC-Link のネットワークを利用してPLCから制御したいと考えています。信号点数は1箇所あたり12~14点です。CC-Link 対応で空気信号を出力できるリモートI/Oはありませんか。

Answer

CC-Link 対応のリモートI/Oで、空気信号を直接出力できる製品はありません。しかし、マルチアナログ入出力ユニット(形式:60Cとラック収納形変換器10・RACKシリーズ電空変換器(形式:10VPとを組み合わせてご使用いただくことで対応できます。PLCからの制御信号をCC-Linkでいったん60Cに送り、60Cから出力されるDC1~5V信号を専用ケーブルMCN34で10・RACKシリーズに接続して10VPに入力し、空気信号を出力させます。こうすることで配線工数を最小限に抑え、トータルコストを削減できます。なお、10・RACKシリーズでは、最大16台の10VPを実装できます。【山村】

図2

 

Question

温泉の温度管理を本社と現場管理室とで行っており、その間はNTT専用回線を使ったテレメータでデータ伝送しています。なお現場管理室から400m離れた露天風呂の温度も管理したいため、多重伝送も計画しています。テレメータ伝送(NTT専用回線)と多重伝送(自営線)を同時に行い、本社と現場管理室の両方ですべての温度を管理することは可能でしょうか。

Answer

NTT専用回線用のテレメータ“ジャストフィットテレメータ”(I/Oユニットとして小形多重伝送ユニット(形式:22LA1を使用)のご採用を提案します。22LA1はネットワーク上では多重伝送処理ができ、400m 離れた場所からの信号もまとめて多重伝送することができます。22LA1のステーション番号(SA1、SA2)を図3のように設定することによって、本社と現場管理室で同時に管理することが可能です。【林】

図3

 

Question

焼成炉の温度管理用として使用しているチャート式記録計のリプレースを検討しています。入力信号としては、K熱電対(レンジ:0~1200℃)が全部で24点あります。エム・システム技研のチャートレス記録計を使えば対応可能と思われます。しかし、既設の記録計にはチャネル毎にDC4~20mA信号の出力端子があり、ここからPLCにハードワイヤリングで接続し、PLC側で温度信号を取り込んでいます。リプレース時にもPLCに対しては信号を送る必要がありますが、これに対応できる製品はありませんか。

Answer

オープンネットワーク対応の入力カード選択形チャートレス記録計(形式:73VR3100のご採用を提案します。73VR3100を使用すれば、熱電対信号24点入力のロギングとオープンネットワークを利用してのデータ伝送が可能です。73VR3100は様々な種類の入力信号に対応していて、リモートI/O R3シリーズの入出力カードを背面に最大4枚まで実装できる構造になっています。なお、R3シリーズのオープンネットワーク対応通信カードもこの中の1枚として実装できるため、各社製PLCのリモートI/Oとしても利用できます。【三ヶ田】

図4

 


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