エムエスツデー 2007年2月号

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ホットライン日記 2007年2月

Question

炉の温度データを収集するため、リモートI/O R3シリーズPCレコーダを組み合わせたシステムの導入を検討しています。目的は運転時の温度監視およびデータ収集、ならびに異常発生時に収集済みデータをExcelなどの表計算ソフトウェアを使用して詳細に分析することです。PCレコーダソフトで対応できますか。

Answer

PCレコーダ総合支援パッケージ(形式:MSRPAC-2006に含まれているPCレコーダソフトMSR128-V5)で対応可能です。V5へのバージョンアップに伴い自動CSV出力の機能が追加されたため、従来は手動操作で実施していたCSV変換の手間が省けるようになりました。この機能は、収録済みデータを毎日決まった時刻にCSV変換し、自動的に指定したフォルダに保存するという機能です。指定フォルダに日付フォルダを自動作成し、「YYYYMMDD-□.CSV」というファイル名のCSVデータが自動作成されるため、このファイルをExcelなどで開けばそのまま加工することが可能です。【尾上】

図1

 

Question

現場生産設備の異常を管理事務所でモニタすることを検討しています。必要とする信号は接点信号8点です。現場生産設備と現場パネル間の距離は約50mで、現場パネルと管理事務所間は約200m離れています。現場パネル表示灯と管理事務所の表示パネルで同じランプ表示をさせたいのですが、安価に実現できる方法はありませんか。

Answer

小形多重伝送ユニット(形式:22LA1の使用をご提案します。22LA1は プラグイン構造の多重伝送ユニットで、より対線のマルチドロップで500mまでの伝送が可能です。今回の場合、発信側(現場生産設備側)に接点入力8点の22LA1-3A4を1台設置し、現場パネルと管理事務所側にリレー接点出力8点の22LA1-3C7をそれぞれ1台ずつ設置します。3台の22LA1のステーション番号(SA1:0、SA2:1)をすべて同じ番号にすることによって、発信側で入力された接点情報を現場パネルと管理事務所に伝送できます。また避雷対策として、MsysNet用避雷器(形式:MDP-DM3電源用避雷器(形式:MAA-100をご使用になるようおすすめします。【井上】

MsysNet はエム・システム技研の登録商標です。

図2

 

Question

温度、流量信号をパソコンに取り込み、ロガーとして監視したいのですが、このデータを基に演算(x 0x 1x 2)を行い、演算結果も併せて表示させたいと考えています。信号点数は150点で、演算させるデータはこのうち数点です。PCレコーダ総合支援パッケージ(形式:MSRPAC-2006によって対応できるでしょうか。

Answer

MSRPAC-2006では最大入力が128点であり、演算機能もありません。クライアント/サーバ形 PCレコーダソフトウェアMSRpro(形式:MSR2Kの採用をご提案します。MSRpro は最大入力点数が2048点であり、演算については四則演算や開平演算などが可能です。たとえば、入力機器としてリモートI/O  R3シリーズの入出力カードと通信カード(形式:R3-NE1を選定した場合、機器構成は図3に示すようになります。【河原】

図3

 

Question

コントローラから出力されるアナログ信号(DC−10~+10V)によって、CW(正転)、CCW(逆転)端子をもつパルス信号駆動のサーボモータを制御したいと考えています。アナログパルス変換器で、スプリット変換器のようにV字特性で出力できる製品はありませんか。

Answer

アナログパルス変換器(形式:APUを2台ご使用いただくことで対応できます。APU の入力前段で結線の極性を逆にして2台の APU に並列接続することで、1台は0~10Vに対して0~1kHzを出力し、もう1台は0~−10Vに対して0~1kHzを出力するようにします。APU から出力されるそれぞれの信号をサーボモータのCW、CCW端子に入力することによってコントロールが可能です。なお APU のドロップアウト機能によって0%付近の入力信号に対しては強制的に0%信号を出力するため、CW、CCW が同時に働くことはありません。【林】

図4

 


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