エムエスツデー 2006年8月号

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ホットライン日記 2006年8月

Question

DC4~20mAの電流信号を対象として警報出力を得るためのデジアラーム(形式:AS4V-Z12-M2を購入しました。しかし、実際に入力する信号がDC1~5Vの電圧信号であることが分かりました。盤の出荷が迫っているため、臨時に対処する方法が何かないでしょうか。後日、試運転時には適正な製品に交換する予定です。

Answer

AS4Vは、前面のデジタル表示および押しボタンスイッチによって、入力レンジ、スケール表示、警 報ポイントなどを設定できる製品です。しかし、入力仕様は変更できません。入力仕様「Z1」電流入力の場合、入力端子に外付けの受信抵抗器として100Ωの精密抵抗器が付いているはずです。電流信号の設定範囲DC0~50mAをこの受信抵抗を使ってDC0~5Vに変換して取り込んでいます。したがって、この受信抵抗を取り外してDC1~5Vを入力し、入力レンジ設定としてITEM 27(0%入力設定)DC10mA、ITEM 28(100%入力設定)DC50mAを選択していただければ、当面の対処ができます。【山村】
*デジアラーム はエム・システム技研の登録商標です。

図1 AS4V-Z12-M2のブロック図

 

Question

食品工場において、定量ポンプを使って原料を搬送しています。従来は原料タンクに設置したレベルスイッチによってポンプをON−OFF制御していましたが、今回ポンプをリプレースしたためDC4~20mA信号で制御することになりました。レベルスイッチは、レベルレンジの5%、10%、80%、90%にそれぞれ設置しているため、各接点を対応するDC4~20mA信号に割り付けなければなりません。レベルスイッチの接点信号をどのようにしてDC4~20mAに変換すればよいでしょうか。

Answer

接点加算器(形式:30DAのご使用を提案します。30DAでは、入力の各接点にアナログ信号の重みを設定できるため、その接点信号に応じたDC4~20mA信号を出力します。そして、出力信号をポンプコントロールユニットの入力端子に与えれば、定量ポンプを制御できます。【野田し】

図2

 

Question

エム・システム技研のEthernet対応Webロガーを使用して、マンホールポンプの監視を計画しています。インターネット接続にはADSL回線を使用します。雷対策として、電源部とADSL回線部に避雷器を設置しようと考えていますが、適当な製品はありますか。

Answer

回線、電源一体形のテレメータ用避雷器(形式:MAMがあります。MAMは1台のユニットに電源用と回線用の避雷器回路を内蔵しているため、1台で両回路の保護が可能です。MAMでは、通信回線の種類として、ADSL用のほかに符号品目50 bps(アースリターン、メタリックリターン)、帯域品目3.4 kHz、ISDN 回線(INS 64)用も用意しています。【井上】

図3

 

Question

試験装置で得られたデータをパソコンで収集することを検討しています。測定ポイントは3箇所に離れていて、各ポイントで熱電対10点のデータ収集を考えています。測定ポイントごとにデータ収集の開始/停止ができることと、測定ポイントごとにファイルできることが必要です。対応できるよい製品はありませんか。

Answer

PCレコーダ(形式:R1M-GH)およびレコーダソフトであるPCレコー ダライト(形式:MSR128L□)の組合せをご提案します。各測定ポイントに R1M-GH を設置し、それぞれにセンサを接続します。各 R1M-GH 間はツイストペアケーブルで接続し、MSR128L□ をインストールしたパソコンとの間はRS-232-Cで接続します。MSR128L□ で保存されるデータはCSVファイル形式で、グループごとに1つのファイルが作成されます(1グループは12点まで登録可能)。また収録方法をトリガ連動に設定すれば、各グループごとにトリガ入力に連動して、希望のグループに限ったデータ収集を行うことが可能になります。【山田】

図4

 


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