エムエスツデー 2006年7月号

ホットライン日記

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ホットライン日記 2006年7月

Question

操作信号(DC4~20mA)に対し、パネル前面に設置したポテンショメータ(抵抗範囲:0~1kΩ)を調節することにより、所望の係数(0.5~1.5)を乗じて出力させるようにしたいのですが、どのようにすればよいでしょうか。

Answer

ポテンショメータ変換器(形式:M2MSデジタル式演算変換器(形式:FJFとを使用する方法をご提案します(図1)。操作信号(DC4~20mA)をFJFの第1入力につなぎます。一方、M2MSによって係数設定用ポテンショメータの出力抵抗値(0~1kΩ)をDC4~20mA信号に変換し、FJFの第2入力につなぎます。FJFの乗算演算機能(演算式4:X0 =K0(K1X1+A1)(K2X2+A2)+A0)において、ゲインKをK0、K1、K2=1 、バイアスAをA0、A1=0%、A2=50% と設定することによって、ポテンショメータの抵抗値の操作に応じて、操作信号(DC4~20mA)に0.5~1.5の係数を乗じて出力させることができます。【山村】  

図1

 

Question

バルブの開度調整用操作信号(DC4~20mA)を、手動接点信号によって調整したいと考えています。 なお、バルブの閉めすぎや開けすぎを防止するため、操作信号の上、下限値を設定し、またウォータハンマ(水撃)対策として操作信号の変化速度(0→100%の変化時間)を約5分程度としたいのですが、よい方法はないでしょうか。

Answer

信号変換器の一つであるコンピュータバックアップ(形式:MXCBのご使用を提案します(図2)。MXCBはマニュアル操作( 5 − 6 番端子短絡)の状態で、バルブ操作盤のUP/DOWN 押ボタンスイッチの接点信号により、出力信号の増減を行うことができます。またMXCBの前面キーによる設定で、出力の上下限値設定、UP/DOWNの応答時間設定(1~999秒、0→100%の変化時間)が行えるほか、出力値の実量表示も可能です。【井上】

図2

 

Question

チャートレス記録計本体(形式:75ETPCレコーダ(形式:R1M-GH および R1M-J3 )とを使用して、薫製室の温度、湿度を測定・記録しています。測定データの収録中に電源が落ちると75ETのCFカードが壊れるため、バックアップ用電源としてUPS(無停電電源装置)を設置しています。しかしUPSの稼働時間内に復電しない場合、75ETの電源が落ちる前に収録を止める必要があります。停電発生時に商用電源ラインから停電・復電の接点信号を出力させて、75ETのオートストップ、オートスタートを行うことはできないでしょうか。

Answer

75ET のデータ収録方法のうちで「トリガ連動」機能をお使いください。トリガ連動では、外部からのトリガ信号をR1M-J3を介して取り込むことによって、収録をスタート、ストップさせます(図3)。電源ラインからの接点信号は PTリミッタラーム(形式:ALPTを使い、上限警報信号をトリガ信号として入力させれば、停電時の接点信号(=トリガOFF)によって75ETの収録はストップします。また復電時に接点がONになれば再度収録をスタートします。【林】
*リミッタラーム はエム・システム技研の登録商標です。

図3

 

Question

回線使用料が不要な無線データ通信モデム(形式:RMD2を使用した無線テレメータシステムの採用を検討しています。今回計画している区間は、市街地で1km程度の通信距離になりますが、電波が届くかどうか事前に確認することはできますか。

Answer

市街地で通信距離が1km 程度の無線通信の場合、ビルなどの障害物があるため電波状況の現地 検査(電波強度検査と電波の使用状況の調査)をおすすめします。現地検査(有償)の詳細につきましてはエム・システム技研のホットラインまでお問い合わせください。もし、安定した無線通信が不能である場合には、RMD2をNTT専用回線モデム(形式:MOD1MOD2MOD3MOD6)や一般電話回線用 NCU付モデム(形式:MOC1に置き換えることにより、通信方法を有線テレメータに変更することをご検討ください。【西谷内】

図4

 


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