エムエスツデー 2006年5月号

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ホットライン日記 2006年5月

Question

変換器の予備品を少なくするために、DC0~5V、DC0~10Vなど、値が異なる測定対象からの測定信号をDC4~20mAに簡単に変換する信号変換器はないでしょうか。

Answer

デジタル設定形 直流入力変換器(形式:MXVが好適でしょう。MXVはケース前面に設定用のデジタ ル表示と設定ボタンをもち、押しボタン操作で入力レンジを変更することが可能です。今回の例について言えば、入力信号の形式コードとして「S2:入力範囲DC−10~+10V)」をご選定いただくことで、このレンジの範囲内で任意の入力値範囲を設定することが可能です。なおMXVには、デジタル表示部に入力値をスケーリング表示(実量値表示)できること、また出力側のループテストを行うために入力信号に関係なく任意の信号を出力できることなど、便利な機能が備わっています。【山村】  

図1 MXVの前面パネル図と設定方法

 

Question

現在、2線式発信器からの入力をPV信号とするコントローラの動作チェックを行う際、ハン ディタイプのキャリブレータを使用し、個別に模擬入力によってチェックしています。このキャリブレータの代わりに、PLCからの信号を使ってコントローラを調整したいのですが、PLCとコントローラの間に入れる変換器はありますか。設定値は固定し、PVを変化させて、MV出力値をPLCで確認することを考えています。

Answer

超小形2線式端子台形の直流入力変換器(形式:B5VSの採用をご提案します。B5VSは2線式変換器であるため、PLCからの信号(たとえばDC1~5V)を入力とし、出力側(DC4~20mA)をコントローラの入力端子に接続することによって、PLCからの信号による模擬入力チェックが可能です。【井上】

図2

 

Question

大学病院で、手術中に手術室内の各設備(約50点)の電源電流がどのくらい使用されているのか、設備ごとにトレンドを記録したいと考えています。さらに手術室全体の使用電流の合計値も併せて記録できる製品、システムはありますか。

Answer

ハードウェアとしてはリモートI/O R3シリーズ、入力カードにはクランプ式交流電流センサCLSB 交流電流入力カード(形式:R3-CT8B、そしてパソコン側のソフトウェアについては2048チャネル対応クライアント/サーバ形PCレコーダソフトウェアMSRpro(エムエスアールプロ)(形式:MSR2Kをご使用いだだくことで対応可能です。電流センサとしてはクランプ式交流電流センサ(形式:CLSB-10、0~100A用)を使用するため、動力線を断接することなく簡単に測定できます。また、MSR2Kには各電流値の測定機能だけでなく演算機能もあるため、合計値と各電流値のトレンドを記録することが可能です。なお、演算機能としては、四則演算のほかに開平演算、論理演算、折れ線演算なども行えます。【吉村】

図3


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