エムエスツデー 2006年3月号

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ホットライン日記 2006年3月

Question

工業用水使用量と排水流量の積算値を自動的に集計するシステムの導入を考えています。流量計は全部で16台あり、現在は1日に数回、担当者が各流量計を見て回り記録を付けています。既設の流量計には、一定の流量毎にパルスを発信する機能があります。このパルス信号をカウントして1時間毎の積算値を集計し、その結果から日報、月報、年報を作成したいと考えています。パソコンを利用し、このような業務を経済的に実現できるよい方法はありませんか。

Answer

PCレコーダ無電圧接点32点入力ユニット(形式:R1M-A1T)と付属 ソフト PCレコーダ総合支援パッケージ(形式:MSRPAC-2005)をご使用いただくことで実現できます。R1M-A1Tは接点入力32点ですが、先頭から16点分の入力端子は積算カウンタの機能をもっています。ユニット内部で積算された値は、付属のMSRPAC-2005に含まれるPCレコーダソフト(MSR128)によって記録され、さらに専用の帳票作成支援ソフト(MSRDB2)によって自動的に展開し、1時間単位の流量積算値の表示と日報、月報、年報の作成を実現することができます。必要であればプリンタを接続し、帳票の自動印刷も可能です。なお、R1M-A1Tでカウントするには、入力パルスのパルス幅が5ms以上なければなりません。【西谷内】  

図1

 

Question

工場の排気用煙突に付属する排気弁の開閉度を監視するため、HART通信で入力センサの種類や レンジなどの変更ができる2線式変換器を探しています。なお、この監視は短期間で終わり、その後は温度監視用変換器として流用するため、ユニバーサル入力タイプが希望されます。排気弁には、開度検出用として0~2000Ωのポテンショメータが取り付けてあり、この抵抗値信号を受けてDC4~20mA信号に変換したいと考えています。

Answer

HART通信対応の2線式ユニバーサル温度変換器(形式:B3HU)のご使用 を提案します。B3HUは、HARTモデムを介してPCコンフィギュレータソフト(形式:B3HUCON)によって各種の設定が可能であるほか、ハンドヘルドコミュニケータによる設定も可能です。入力の種類としては、直流信号、ポテンショメータ入力、測温抵抗体および抵抗器入力(2、3、4線式)、熱電対入力を取り扱うことが可能です。B3HUの電源箱としては、ディストリビュータ(形式:M2DYH)をお使いください。【野田し】

図2

 

Question

PLCからのリレー出力回路(負荷は電磁弁)に避雷器を設置したいのですが、今までに使用したことがあ る電子機器専用避雷器(形式:MDP-24-1)では電流容量がDC100mAまでとなっています。容量としてDC0.5Aまで対応できる避雷器はありませんか。

Answer

DC電源用避雷器(形式:MDP-D24)で対応できます。MDP-D24の最大電 流は1Aになっています。モニタランプ付きであり、電源供給時に点灯し、電圧制限素子故障時に消灯状態になります。DC24V用以外に、DC12V用としてMDP-D12も用意しています。【井上】

図3

 

Question

工場の排気ダクトに取り付けてある排気制御弁の角度をポテンショメータで検出しています。ポ テンショメータの抵抗値信号をDC4~20mAに変換して監視室のパネルメータで監視するためポテンショメータ変換器(形式:M2MS)の採用を検討しています。なお、ポテンショメータの入力抵抗値としては0~1000Ωを使用する予定です。M2MSの仕様書には入力信号として全抵抗値100Ω~10kΩとなっていますが、問題なく使用できるでしょうか。また、入力仕様として基準電圧DC0.5Vと記載されていますが、これは何を意味しているのですか。

Answer

「全抵抗値100Ω~10kΩ」というのは、ポテンショメータの全抵抗値 が100Ωのものから全抵抗値が10kΩのものまで使用可能という意味ですから、0~1000Ωであれば問題なくご使用いただけます。エム・システム技研のポテンショメータ変換器はすべて定電圧検出方式をとっているため、全抵抗値10kΩのポテンショメータでも使用できます。定電圧検出方式では、ポテンショメータの抵抗素子の両端に一定の電圧(基準電圧:M2MSの場合は0.5V)をかけておき、スライド刷子の位置が分圧比として検出されますから、ポテンショメータの抵抗値の大きさには関係なく出力信号を取り出せます。またM2MSでは、使用するポテンショメータのゼロ調整範囲は全抵抗値の0~50%、スパン調整範囲は全抵抗値の50~100%です。また、最小スパンは全抵抗値の50%です。【野田し】

図4

 


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