エムエスツデー 2006年2月号

ホットライン日記

ホットライン お問合せ

ホットライン日記 2006年2月

Question

信号伝送回路に避雷器を使用していますが、台数が多いため性能のチェックが大変です。使用中の避雷器について、寿命の到来が容易に分かるものはありませんか。

Answer

寿命モニタ機能付避雷器があります。これは寿命モニタ機能を備えているためチェックが容易で、一目で交換時期が分かります。たとえば電子機器専用避雷器(形式:MDPA-24)の場合は、チェックボタンを押して表示ランプの点灯状況により寿命の到来を確認できます。ALM点灯時は、寿命間近または寿命になります(図1)。寿命モニタ機能付避雷器の現在のラインアップを表1に示します。【河原】  

図1

表1 寿命モニタ機能付避雷器のラインアップ

     製品名、機能など
 形 式
電子機器専用避雷器(電池内蔵形、寿命モニタ機能付)
・チェックボタン操作で確認
電子機器専用避雷器(寿命モニタ機能付)
・表示ランプの表示色で確認
電源用避雷器(高耐量形、寿命モニタ機能付)
・表示ランプの表示色で確認
電源用避雷器(高耐量形、サージ回数表示、寿命モニタ機能付)
・表示ランプの点灯による確認
アナログ電話回線用避雷器(寿命モニタ機能付)
・表示ランプの表示色で確認

 

Question

ポテンショメータを使ってインバータ制御によるモータの回転速度制御を行いたいと思います。しかし、ポテンショメータを動かしたときモータの回転が突変しないように、応答を遅らせる必要があります。ポテンショメータとインバータの間にどのような機器を置けばよいでしょうか。ちなみに、インバータ側のポテンショメータ入力検出には、基準電圧10Vを印加し、ポテンショメータによる分電圧を測定してポテンショメータの設定位置を検出する方法をとっています。

Answer

等速応答変換器(形式:M2CRS)のご使用を提案します。インバータ側のポテンショメータの位置検出方法が基準電圧の分圧によるものであるため、ポテンショメータとインバータの間にM2CRSを設置いただければ、任意の応答時間で信号変化を遅らせることが可能になり、回転速度の突変を防ぐことができます。応答時間は、設定トリマを使って約0.5~40sの範囲で任意に設定できます。【林】

図2

 

Question

老朽化に伴い、既設の多重伝送テレメータ装置(符号品目:50bps)のリプレースを計画しています。伝送する信号は接点信号8点、アナログ信号8点ですが、これらの現場盤の信号は監視室から約300m離れた場所に移設する予定です。現在は現場から監視室まで信号線を直接多芯ケーブルで引き込んでいます。このケーブルについては新たに引き直すと費用がかかるため、通信ケーブル(ツイストペアケーブルなど)で接続する方法はないでしょうか。

Answer

システム構築が容易な多重伝送テレメータ装置「ジャストフィットテレメータ」のご採用を提案します。この装置は小形多重伝送ユニット(形式:22LA1)にモデムインタフェース(形式:22LS1)50bpsモデム(形式:MOD1)および避雷器を組み合わせたもので、22LA1と22LS1の間は、多重伝送方式によるRS-422準拠の通信となり、ツイストペアケーブルを用いて500m以内の伝送が可能です。子局側(現場)のテレメータ盤にはMOD1と22LS1を設置し、信号取込み現場には22LA1を設置して、この間をツイストペアケーブルでつなぐとともに、親局(監視室)には対応する機種を設置します。システム構成例を図3に示します。【山村】

図3

 

Question

4台のインバータの制御を、1台のアイソレータを使って、直列接続で実現したいと考えています。アイソレータへの要求仕様は入出力信号が共にDC4~20mAであり、出力信号の許容負荷抵抗は1000Ω(インバータ1台あたり250Ω)です。対応可能なアイソレータはありますか。

Answer

直流入力変換器(形式:SVA)の特殊仕様品で対応できます。形式はSVA-AZ-□-X(特物No.18342) になります。SVAは200mAまで出力できる変換器ですが、ここに挙げた製品では、DC4~20mA出力(許容負荷抵抗1000Ω以下)の特殊仕様になっています。なお、標準仕様から変更される点は次のとおりです。
 許容負荷抵抗:1000Ω以下
 基準精度:±0.3%
 温度係数:±0.03%/℃
 ゼロ調整範囲:−25~6%
 スパン調整範囲:62.5~100% 【井上】

図4

 


ページトップへ戻る