エムエスツデー 2005年3月号

PCレコーダの納入実例
No.1

排水処理設備でのPCレコーダ活用事例

 エム・システム技研のPCレコーダは、おかげさまで発売以来大変ご好評をいただき、月間出荷数100台を超えるヒット商品になりました。今月より数回にわたり、PCレコーダの納入実例をご紹介します

 PCレコーダは、パソコンを利用した工業用記録計であり、PC(パソコン)と、Windows上で動作するレコーダ用ソフトウェア(PCレコーダソフト)と、データ入力装置(リモートI/Oユニット)とで構成されます。2000年に販売を開始した専用入力ユニットについては、今では、R1Mシリーズを初めとし、R2Mシリーズ、RZMSシリーズ、RZUSシリーズ、R5シリーズ、R3シリーズと豊富にラインアップされ、PCレコーダソフトも128点対応のオーソドックスタイプから、50msまでサンプリングできる高速版、古いパソコンを活用できるライト版、そして帳票作成支援ソフトに至るまでパッケージングしており、様々な現場でご活用いただいています。

 今回は、排水測定装置におけるデータ管理用として納入されたPCレコーダの実例をご紹介します。

 すでに施行されている第5次水質総量規制にともない、民間事業者でも一定量以上の排出総量を有する事業者に対しては、全窒素、全りんの連続測定が義務づけられています。また測定法については手分析ではなく、自動計測器で連続測定し、測定データも自動的に管理するシステムが要望されています。PCレコーダは、そのデータ管理の部分に活用されています。

図1 R1Mのシステム構成例

 システム構成は、図1に示すとおりです。直流/熱電対入力ユニット(形式:R1M-GH)を使用して全窒素、全りん、COD濃度などアナログデータを収集し、排水流量については、流量計からのパルス信号を積算カウンタユニット(形式:R1M-P4)に直接取り込んでいます。

 収集したデータについては、管理用パソコンにインストールしたPCレコーダソフト(MSR128)によって、運転状態変化をリアルタイムに確認できることはもちろん、帳票作成支援ソフト(MSRDB2)を使えば、毎時のデータを集計して定時刻に日報、月報、年報として自動でプリントアウトし、それらのデータをCSV・HTML形式でファイルに書き出すこともできます。

図2 収集データ出力例

 これらのソフトウェアは、すべて商品に添付されているPCレコーダ総合支援パッケージ(形式:MSRPAC)の中に納められていて、ユーザー各位は、難しいシステム構築を行うことなく、添付ソフトウェアの取扱説明書をご確認の上、所要項目を設定することによりご希望の機能を実現いただけます。

【(株)エム・システム技研 システム技術部】


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