エムエスツデー 2011年10月号

カンパニーアウトライン

Vol.7 
多品種、少量生産、短納期体制を守る
製造部門の中枢神経的役割を担っています。
生産管理部

 エム・システム技研は常時3,000機種を超す製品の製造・出荷を行い、お約束納期達成率は99.99%を実現しています。短納期対応や大量発注、そして古い製品のリピートオーダなど、お客様から様々なご要望をいただく中で、工業計器メーカーとしてベストな対応をさせていただくべく、日々様々な管理・調整を行っている部署が「生産管理部」です。今回は製造部門の中枢神経ともいえる「生産管理部」についてご紹介します。

お客様に最短時間でご納得いただける納期を回答します。

 「生産管理部」は部品管理を行う「資材課」、半製品管理などを行う「生産管理課」、協力工場の管理を行う「生産委託購買課」、そして納期回答などを行う「生産業務課」からなります。

  エム・システム技研では、営業部がパソコンから直接受注入力できる「自動納期回答システム」を用いています。 基本納期など一定の条件を満たしたオーダはコンピュータの判断で生産計画に組み込まれ、自動的に納期が確定する仕組みになっています。「生産管理部」はこの生産計画が滞りなく進むよう部品の供給や調整に努めています。

生産管理部

なぜ突然の短納期受注にも対応できるのか?

 「生産管理部」が活躍するのは基本納期より短いご注文のお問合せをいただいた場合や大量のご発注をいただいた場合です。 部品や半製品の在庫を確認し、製造および検査の設備・人員の確保を確認した上で「納期回答」を行います。回答した納期でご発注をいただければ直ちに生産工程の設定変更などを行います。

 また「生産管理部」は製造納期を短縮するだけでなく、 「納期回答時間」の短縮にも努めています。お客様からお問合せをいただいてから回答するまでにかかった時間を毎回計測し、その平均時間を「納期回答速度」として社内で公表しています。現在では約40分でお答えできるようになりましたが、さらに時間を短縮し30分を目標に「納期回答速度」アップに努めています。

なぜ「DAST-A1」を今でも出荷できるのか?

「DAST-A1」 「DAST-A1」といえば今から29年前の1982年(昭和57年)に発売されたテレメータ回線用多重伝送装置です。今でもよくリピートオーダをいただきます。

 この「DAST-A1」に限らずエム・システム技研は商品を廃形※1しません。このため何年も受注が無かった商品のオーダが突然入ることもしばしばあります。

 

 

 

受注が無くても図面のメンテナンスは欠かさない

生産管理部

 「DAST-A1」にも当然多くの電子パーツが使用されていますが、電子パーツはパーツメーカーの事情で仕様変更や生産中止になることがよくあります。このため電子パーツの在庫量や代替え電子パーツの管理はとても重要になります。さらに電子パーツが替われば、それに合わせて製作図面もメンテナンスしなければなりません。「生産管理部」は「設計部」とも連携し古い製品の図面(部品表、検査表など)も常にメンテナンスを行い、いつでも生産できる体制を整えています。

 「生産管理部」は部品、半製品の在庫量や設備・人員の確保においても、お客様からどのようなご要求が入っても柔軟に対応できる体制を整えています。

資材倉庫

資材倉庫 生産計画を踏まえて最適な在庫量を確保し、求められる製造ラインに、必要な時、必要な数量を届けるのも、資材課の重要な役割です。

 

 

電子パーツの確保は製造部門の基本です。

 いかなるときも、在庫を積みすぎないよう、不足しないよう、部品を管理するのが資材課の腕の見せ所です。 生産中止品対応やRoHS対応品への切換えなども、資材課の大切な仕事です。

電子パーツ

短納期体制のカギを握る半製品

 どの半製品をどれだけ作っておくかで、短納期への対応も随分変わってきます。 「生産管理課」では受注予測をもとに、必要と思われる半製品の製造と管理を行っています。

半製品

※1. ただし、代替の電子パーツを入手できない、あるいはリピートオーダが見込めない場合などは廃形にすることがあります。


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