エムエスツデー 2011年7月号

カンパニーアウトライン

Vol.6 
製品を高品質に保ちながら、短納期、在庫レスを実現しています。

製品の自動生産ライン 製造部

 エム・システム技研の製品は、本社工場内で生産しています。
 製造部では、部品の自動実装化、コンピュータ制御による製品の自動検査化に取り組み、品質と生産性の向上を図っています。
 今回は製造部の自動生産ラインについてご紹介します。

自動生産の取り組み

 電子部品が小形化し、部品の両端からリード(足)が出ているリード型から、プリント配線板の表面に貼付けるように実装するチップ型へと姿を変え、それに伴い生産方式も変化してきています。

 エム・システム技研では、表面実装部品(小形チップ部品)の自動実装機を導入し、独自の生産システム「自動変種変量生産」を構築して、主要製品の自動生産に取り組んでいます。「自動変種変量生産」は、1台単位で表面実装部品の実装から出荷梱包までを自動的に処理します。

製品の自動生産ライン

 表面実装部品は、独自のプログラムにより仕様に応じて選択/指定し、実装できます。さらに使用部品種の統合により部品交換の段取り替えまでなくすことで、大形設備でありながら最小ロット1台のみのご注文にも効率的、容易に対応でき、稼働率を下げることなく生産できます。

 多品種ながら、月に10,000台以上の生産を実現しています。

「自動変種変量生産」の特長

在庫レスと基本納期3日を実現しています。

 通常は、準備している中間製品(共通回路部分の部品を実装したもの)に手作業で追加工をして目的の仕様の製品を製作しますが、「自動変種変量生産」では、都度1台ずつサーバで生産プログラムを自動生成して製作する完全受注生産のため、表面実装の段階から仕様に合わせた1台単位の製作が可能です。このため中間製品の在庫をもつ必要がなく、在庫レスを実現しています。

 また手作業による作業時間が大幅に削減できるため、リードタイムの短縮によって基本納期3日を実現しています。

高品質の生産体制を確立しています。

 「自動変種変量生産」では、製品情報を2次元コードにして、プリント配線板に加工しています。この2次元コードを読み取ることによって対応したプログラムが起動し、部品の搭載から検査までを自動で行います。

 製品の自動検査ラインでは、電気的性能である直線性検査はもちろんですが、電源変動検査、負荷変動検査、さらに応答時間測定もコンピュータで各計測器を制御して行われます。また良否判定も自動で行われます。良品だけが次工程へ流れるシステムを組み込んでいるため、不適合品が誤って流出することはありません。

 人員配置は各工程毎に個別で配置することなく、最小限の人員で複数の工程の処理ができ、ヒューマンエラーによる不適合品発生や流出の防止を実現しています。

 エム・システム技研では、これからも引き続き、お客様にご満足いただける高品質の製品をご希望納期にお届けするため努力して参ります。

製品情報を2次元コードで管理

 プリント配線板に2次元コードをレーザー装置によって加工します。

製品情報を2次元コードで管理

2次元コードのデータを読み込み、対応したプログラムを実行

 正しく部品が実装されているかを、プログラムにより標準画像と比較して判定しています。

2次元コードのデータを読み込み、対応したプログラムを実行

製品ケースにはレーザーで印字

 製品ケース(樹脂成型品)への文字印字は、レーザー装置によって加工します。機種のケース毎でレーザー強度を設定しているため、見栄えがよく印字かすれがありません。

 また、バーグラフメータのような一部の機種については、目盛板の印字オーダーをWebで受け付け※1、変更が容易にできる仕組みを設けて短納期を実現しています。

製品ケース印字用レーザー装置

※1."目盛板作成ツールサイト"(www8.m-system.co.jp/msscalew/)で目盛板の表示デザインを自由にご指定いただけます。


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