エムエスツデー 2014年1月号

カンパニーアウトライン

Vol.13
「リスク分散」「設備の複線化」「生産能力の増強」を目的に、
新たに開設した製造の中核施設

2013年9月24日竣工 京都商品センター

 エム・システム技研は、主力製品供給体制の恒久的安定化を図るため、製造の中核施設として「京都商品センター」を京都府木津川市に新設しました。「京都商品センター」は浸水対策を考慮した海抜62mの丘陵地に位置し、また太陽光発電装置の設置やコージェネの排熱を冷暖房に利用するなど省エネにも配慮しました。

京都商品センター

リスクマネージメント

多連式チップマウンタ(1階 )

 エム・システム技研は、多岐にわたる分野でお使いいただいているエム・システム技研製品の供給体制を維持、継続するため、「リスク分散」、「設備の複線化」、および「生産能力増強」を目的に新たに「京都商品センター」を開設しました。

 東日本大震災を教訓に、会社として従来のBCP(事業継続計画:Business Continuity Plan)および防災体制の全面的な見直しを行いました。

 大規模災害などによる製品供給への影響を最小限にとどめ、企業としての社会的責任を果たすために、中核となる製造部門の継続稼働と早期完全復旧を目的とし、浸水対策、耐震対策および物流面でのBCP強化に務めました。

製造拠点のマルチ化

 本社機能を大阪の都市部に置き、製造拠点である「京都商品センター」を丘陵部(海抜:62m)に置くことで、拠点のマルチ化を図りました。

停電シェルターエリア

 有事に従業員の安全を確保するとともに、生産体制を維持するため、ガスコージェネレーションおよび太陽光発電装置を設け、外部からの電源供給が停止しても、「社内のコンセント電源の維持および冷暖房・照明の継続」を続ける停電シェルターエリアを設定しました。

3階の停電シェルターエリア

停電シェルターエリアのしくみ

中圧ガス導管の特長
中圧ガス導管は、阪神・淡路大震災、東日本大震災クラスの大地震にも十分耐えられる構造となっており、基本的にガスが供給を停止することはありません。したがって、この中圧ガス導管を通じてコージェネレーションシステムなどにガスを供給することで、信頼性の高いエネルギー供給システムを構築しました。

京都商品センター 装備の一例

京都商品センター 太陽光発電パネル 非常事態対応形 ガスコージェネレーション ガバナ (整圧器: ガスの圧力を一定の圧力範囲に調整する装置) 冷温水発生機 リチウムイオン蓄電池


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