エムエスツデー 2012年10月号

アプリケーション紹介

データロギングができる多点表示器としても活用できる記録計

業界 水力発電、薬品、食品、
誘導炉、家具工場など
採用機種 96角チャートレス記録計(71VR1)

71VR1製品概要 コンパクト、省スペースな96角の記録計

カラーLCD表示形
チャートレス記録計 形式:71VR1

 エム・システム技研の96ミリ角ミニマムサイズ「チャートレス記録計71VR1シリーズ」は、PA・FA・装置組込みなど様々な用途にご使用いただいています。標準的なパネルマウント式の記録計として、288ミリ角の大形、および144ミリ角の中形の2種類が数多く使われ広範囲に普及していますが、96ミリ角のミニマムサイズ71VR1シリーズは、コンパクトなボディに必要十分な機能を搭載したユニークな記録計として、ご好評をいただいています。

 また、71VR1はチャートレスの記録計としての機能のみならず、デジタルパネルメータおよび警報設定器としての機能も兼ね備えているため、SDカードへ記録を行うデータロガーとして、あるいは多点監視ができる表示器兼警報設定器などとして、様々な用途でご使用いただいています。

71VR1に新機能を追加しました

1 表示画面の自動切替機能を追加

 一定時間ボタン操作がないとき、表示画面の種類およびページ切替えを、自動的に行う機能を追加しました。

 自動画面切替えの機能は、デジタル表示画面だけのページ切替え、トレンド表示画面だけのページ切替え、またデジタル表示・トレンド表示画面を混在させた自動でのページ切替えが、任意に設定できる機能です。本機能は全16ページのすべてを任意に設定可能としているため、たとえば重要な測定要素のページだけを自動切替えの対象とし、その他のページは手動切替えで監視する、あるいは全ページを自動切替えの対象とするなど様々な使い分けが可能です。

 また、自動切替えでの開始時間は10〜180秒、ページの切替間隔は3〜180秒の間にて秒単位で設定できます。

 本機能の追加によって、監視点数の多い測定対象の場合にも、1台の71VR1で効率よくモニタリングできるようになりました。

 とくに手の放せない現場において、作業を行いながら多数の監視対象をモニタリングできる便利な機能です。

表示画面の自動切替機能を追加

2 収録周期の選択範囲を追加

 従来は100、200、500ms、1、2、5、10sからの選択でしたが、新機能として、上記に加え、20、30s、1、5、10、20、30m、1hから選択可能になりました。

3 ゼロサプレス機能

 デジタル表示画面において、ゼロサプレス機能付き、なしの選択機能を追加しました。ゼロサプレス機能とは、画面や帳票 などで数値を表現する際、必要のないゼロ(0)を表示しないようにする機能のことです。

ゼロサプレス機能

 

4 SDカードへの連続収録開始と停止操作を前面のボタンからワンタッチで変更可能

 従来は、ボタン操作によって一度操作メニューに展開してから、連続収録の開始、停止操作を行う必要がありましたが、前面のボタン(F3)を使ってワンタッチで操作可能になりました。

SDカードへの連続収録開始と停止操作を前面のボタンからワンタッチで変更可能

アプリケーション例

 今回追加した新機能は、ユーザー各位のご要望に従って実現させていただきました。これらの新機能を追加したことにより、ますます応用の範囲が広がりました。

  • 油田における油井の各部圧力監視
  • 浄水装置の塩素濃度監視        
  • 洋上プラットフォームの温度・風力監視
  • 水力発電プラントの圧力・流量監視   
  • 食品製造ラインのプロセス監視     
  • 滅菌装置の残留塩素監視
  • 家具工場の装置圧力監視
  • 高周波誘導炉の温度監視
  • 薬品工場のプロセス監視
  • システム構成例


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