エムエスツデー 2012年7月号

製品別情報

Products Review
多目的テレメータ D3シリーズ

エム・システム技研は、専用回線から無線までの 様々な通信媒体に適応した テレメータを作り続けます!

様々な通信方法に対応可能な 多目的テレメータ

 現代はインターネットや携帯電話が全盛の高度情報化社会といえますが、公共施設や工業用の遠隔監視システム(テレメータシステム)の通信媒体にはアナログの専用回線や各種の私設回線が様々な用途に広く用いられています。遠隔監視システムには高い信頼性と情報の秘匿性が要求される場合が少なくありませんが、それを満たす通信媒体としてこれらの回線が最も確実で容易な実現手段を提供してくれるからです。

 エム・システム技研のテレメータD3シリーズは、通信媒体としてNTT専用回線※1のほか、私設のツイストペア線や光ファイバ線、特定小電力無線※2などにも対応可能な多目的テレメータです。D3シリーズは、各種回線を経由して相互に隔てられた2地点間でアナログや接点の信号を送受信するだけでなく、遠隔地で測定した信号をデータとしてLANや各種のオープンネットワーク上に伝送することが可能です。したがって、PCやPLCとの親和性も高く、お客様は目的に応じてフレキシブルにシステムを構築することができます。また、入出力カードの種類が豊富で様々なセンサ信号を取り込めること、プログラムレスで各種設定が可能なことなど多くの特長を備え、テレメータシステムのトータルコスト削減に寄与します。

多目的テレメータD3シリーズ

「カード組立て式構造」だから、 あらゆるアプリケーションに自在にお応えできます。

 ● 専用回線をはじめとして、様々な通信媒体に対応しています。
 ● ハードウェア構成がとてもシンプルです。
 ● プログラムレスで簡単に設定できます。
 ● 多彩なアプリケーションを実現します。
 ● コストパフォーマンスに優れています。

多目的テレメータD3シリーズ

テレメータシステム構成例

テレメータシステム構成例 (1)1対1伝送テレメータシステム (2)無線テレメータシステム (3)多重伝送 システム(SIN-NET ) (4)パソコン(PC)による集中監視システム (5)PLCによる集中監視システム (6)PLC間通信の長距離伝送

テレメータシステム構成例[拡大図

(1)1対1伝送テレメータシステム

2局間で信号を授受■ 2局間で信号を授受

2局間でアナログ信号やステータス信号を授受する場合の基本的なシステム構成です。

一方の局の入力カードと他方の局の出力カードの物理的挿入位置(スロット番号)を合わせるだけで信号が伝送されます。

 

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(2)無線テレメータシステム

通信媒体に特定小電力無線を使用■ 通信媒体に特定小電力無線を使用

通信媒体に特定小電力無線を使ったシステム構成です。局間の距離は、最大3km程度(見通し距離)ですが、中継局を挟むことにより総延長距離最大15kmまで使用できます。

親局が複数の子局データを収集する1:nのシステム構成も可能です(1:n用モデムインタフェースカードは2013年1月発売予定)。

 

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(3)多重伝送 システム(SIN-NET®

任意のノード間で多点の信号を送受信 ■ 任意のノード間で多点の信号を送受信

信号の多重伝送システムの構成例です。

任意のノード間で多点の信号を送受信できるため大幅な省配線効果に繋がります。

通信ネットワークは、ツイストペア線を利用するSIN-NETにより構成されます(総延長:最大10km)。


さらに、SIN-NET上のデータは各種通信媒体経由で遠隔地から送受信することもできます。

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(4)パソコン(PC)による集中監視システム

ネットワーク経由でPCからデータ収集■ ネットワーク経由でPCからデータ収集

遠隔地(子局側)の信号をデータとしてネットワーク経由でPCにより収集する場合のシステム構成です。

PCからのデータを遠隔地で信号として出力することもできます。

点在する複数の遠隔地の集中監視・操作システムなどのアプリケーション例です。


PC側のネットワークはEthernet(Modbus/TCP)を使用します。

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(5)PLCによる集中監視システム

PLCネットワーク経由で信号取込み■ PLCネットワーク経由で信号取込み

遠隔地(子局側)の信号をPLCネットワーク経由でPLCに取り込む(入出力する)場合のシステム構成です。

PLC側から見れば、子局側はPLCネットワーク上のリモートノードと見なせます。

PLCネットワークの種類としてCC-Link、DeviceNetをはじめとした各種オープンネットワークに対応が可能です。

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(6)PLC間通信の長距離伝送

専用回線経由でPLC間の長距離伝送■ 専用回線経由でPLC間の長距離伝送

専用回線経由で距離を隔てて設置されたPLC間で相互に信号を送受信する場合のシステム構成です。

PLCの入出力信号だけでなく、それぞれのD3シリーズで直接取込む入出力信号を相互に送受信することも可能です。

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モデムとは?
電話回線でデータ通信を行う場合、送信側でデジタル信号をいったんアナログ信号に変換(変調)し、受信側では逆にアナログ信号をデジタル信号に変換(復調)します。そのための変調装置、復調装置(Modulator、Demodulator )を一体化したもので、それらの頭文字を結合して名付けたのが「モデム(変復調装置)」です。

1. NTTおよびNTTコミュニケーションズが提供する専用電話回線を使用したアナログ専用サービスです。サービスには「帯域品目」と「符号品目」の各種があり、D3シリーズでは1200bpsの帯域品目、 および50bpsの符号品目が利用できます。専用回線の詳細については、下記をご参照ください。
お問合せ先:フリーダイヤル0120-071400(NTT東日本、NTT西日本)
NTT東日本 http://www.ntt-east.co.jp/ether/lineup/analog/index.html
NTT西日本 http://www.ntt-west.co.jp/senyo/
NTTコミュニケーションズ http://www.ntt.com/gigast/analog/
※2.「特定小電力無線」とは、空中線電力が10mW以下で運用される無線システムであり、運用者は無線局としての免許を受ける必要がありません。
D3シリーズが使用する無線モデム(形式:RMD2)は、 周波数として比較的障害物に強い420MHz帯を使用し、また電波形式としてはノイズや混信に強いSS方式を採用しています。


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