エムエスツデー 2009年7月号

ホットライン日記

ホットライン

ホットライン日記 2009年7月

Question

コンパクト変換器みにまるシリーズディストリビュータには、形式が「M2DY」と「M2DYS」の2機種がありますが、両者の違いを教えてください。

Answer

ディストリビュータには、2線式伝送器に供給するための電源DC24Vが内蔵されています。M2DYの場合、この電源は図1a)に示すように端子 14 間に接続されていて、受信抵抗(50Ω)とは切り離せない回路構成になっています。しかし、M2DYSの場合は図1)に示すように、電源DC24Vは端子 48 間に接続され、一方、受信抵抗(50Ω)は端子 14 間に接続されているため、使用方法により、具体的には端子 18 間に2線式伝送器を接続することによって、名称どおりディストリビュータとして使用できるほか、端子 14 間に他の発信器からの入力信号を導入することによって、アイソレータとして使用することもできる便利な製品です。 【矢木】

みにまるはエム・システム技研の登録商標です。

図1

Question

DC4~20mAの制御信号でコントールバルブを制御していますが、設置後、バルブの開閉動作方向が制御信号の増減方向に対して逆であることがわかりました。バルブ自体を変更すればよいのでしょうが、変換器を使用して信号の0~100%を逆の100~0%にしたいと考えています。これを実現するのに適した変換器はありませんか。なお、簡易的に変換器から模擬出力を発信する機能をも備えた製品はありませんか。

Answer

リバース変換器(形式:M2UDS2があります。M2UDS2は側面のディップスイッチの設定によって、反転/非反転、出力リミットのあり/なしを現場で切り換えることが可能です。また、ループテスト用として0%出力、50%出力、100%出力をディップスイッチの設定によって出力することもできるため、このM2UDS2がお役に立つものと思います。 【河原】

図2

Question

温水と冷水の流量制御を検討しています。入力信号が0%の時には、出力信号1を100%出力、出力信号2を0%出力とし、入力信号が50%の時には、出力信号1、出力信号2を共に0%出力とし、また入力信号が100%の時には、出力信号1を0%出力、出力信号2を100%出力にしたいと思います。また、0%未満になるとバルブを破損してしまうおそれがあるため、出力値に対しては0%でリミットをかけたいのですが、これを実現できる信号変換器はありませんか。

Answer

スプリット演算器(形式:MFS2の採用をご提案します。入力・出力関係の設定はコンフィギュレータソフトウェア(形式:MFS2CFGを使って行います。MFS2はリミット機能を備えているため、過大入力時にもあらかじめ決められた出力信号によって安定した制御が行えます。また、最大4点の制御出力が得られます。 【大澤】

図3

Question

チャートレス記録計(形式:73VR3100の採用を検討しています。データは内蔵のCFカードに記録されるようですが、使用上の注意事項を教えてください。

Answer

チャートレス記録計73VR3100)の電源投入前に、必ずCFカードを挿入してください。電源投入時にCFカードが挿入されていない場合は、データを収録できません。また、電源が入った状態でのCFカードの抜き差しは、収録停止状態にしてから実施してください。収録中に抜き差しする場合(活線挿抜)は、CFカード取り出し用ボタン(イジェクトボタン)を押したあとに行い、CFカード再挿入後には画面上のCFカード挿入ボタンを押してください。CFカードが取り出されている間のデータ(イジェクトボタンを押したあとから)は本体の内部メモリに蓄積されます(活線挿抜の場合には、今までに収録されていた内部メモリのデータはリセットされて消えてしまいます)。CFカードの抜き取り可能時間は5分間であるため注意をお願いします。新しいCFカードを挿入すると、内部メモリのデータは自動的にCFカードにコピーされ、収録中でのCFカード交換が完了します。なお、予備のCFカードを常備することをおすすめします。 【金本】

図4


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