エムエスツデー 2009年3月号

ホットライン日記

ホットライン

ホットライン日記 2009年3月

Question

既設流量計があり、出力信号はDC4~20mAです。このアナログ信号に基づいて、流量の積算を行いたいと考えています。アナログパルス変換器を経て積算できると聞きましたが、どのような形式の製品がよいでしょうか。また、出力パルス周波数の計算方法も教えてください。

Answer

流量計からの出力DC4~20mAに対応する流量が0~100m3/hとした場合、アナログパルス変換器から出力される1パルス相当の流量を決定する必要があります。たとえば1パルス当たりの流量を0.1m3/パルスとすれば、最大流量時には100m3/h÷0.1m3=1000パルス/h(0.2778Hz)になり、ご指定いただく出力周波数レンジは0~1000パルス/h(または0~0.2778Hz)になります。また、パルスカウンタの入力可能パルス幅もご確認いただく必要があります。アナログパルス変換器としては、レンジ固定形アナログパルス変換器(形式:M2AP、デジタル設定形アナログパルス変換器(形式:MXAPなどがあります。とくにMXAPについては入力、出力の仕様(たとえば、入力ゼロ・スパン調整、ドロップアウト、出力周波数レンジ、出力パルス幅など)をご購入後でも変更できます。また、出力パルスカウンタ値表示(0~99999999カウント)および自動リセットタイマの設定(1~9999分で設定)、表示ができます。 【井上】

図1

Question

DC24Vのバッテリを2台直列に接続し、DC48V電源で台車を自走させています。バッテリは、台車自走用だけでなくDC24V駆動のPLCやリレー用としても使用しています。バッテリの電圧値が下がってDC20Vになったら警報信号を出力させたいのですが、通常の警報設定器の場合、警報信号を出力する前に警報設定器自体が機能しなくなって機器の電源が落ちてしまうため使うことができません。このような状況でも使用できる製品はありませんか。

Answer

みにまるシリーズ直流入力リミッタラーム(形式:M2AVSで、電源仕様がDC11~28Vの製品の採用をご提案します。バッテリ電圧が仮に15%程度低下してDC20V程度になってもM2AVSは正常に動作するため、ご心配の状態を生じることなく警報信号を出力できます。 【林】

みにまるリミッタラームは(株)エム・システム技研の登録商標です。

図2

Question

測温抵抗体を使った温度測定を計画しています。できるだけ精度のよい測定を実現するため、導線誤差が少ないといわれる4線式のPt100Ωを採用しようと考えています。取り込んだセンサの信号は記録計とPLCの2系統に分けて使うため、4線式のPt100Ωを取り込み2出力が得られる変換器を探していますが、何かよい製品はありませんか。

Answer

絶縁2出力小形信号変換器 みにまるW2シリーズのPCスペック形測温抵抗体変換器(形式:W2XRが好適でしょう。W2XRは、出荷時の設定は3線式用になっていますが、コンフィギュレータソフトウェア(形式:W2CFG注)をお使いいただけば、入力線数を2線、3線、4線の間で切り替えられます。また、測定レンジの変更も可能です。なお、出力については電流信号、電圧信号どちらにも設定できるため、広い範囲に適用できます。 【松島】

注)コンフィギュレータソフトウェアW2CFG)はエム・システム技研のホームページからダウンロードいただけます。なお、PCとの接続には、専用のコンフィギュレータ接続ケーブルMCN-CONまたはCOP-US)が必要です。

図3

Question

マンホールポンプ5箇所のデータを親局1箇所で監視するシステムを検討しています。信号の伝送にはランニングコストがかからない無線を採用したいと考えています。親局から子局それぞれまでの距離は2km以内です。エム・システム技研製品でのシステム構成をお教えください。

Answer

MsysNet専用 無線データ通信モデム(形式:RMD2のご採用が好適でしょう。RMD2は「特定小電力」タイプであるため、無線局設置の許認可が不要で、通信料金もかかりません。最大1対16の接続ができるため、5箇所のデータ収集は問題なく可能です。なお、MsysNet機器のリモートI/Oユニットと組み合わせることによって、アナログ信号32点、デジタル信号512点までを伝送できます。上位PCによって監視するのであれば、Webサーバ対応SCADALINX HMIパッケージ(形式:SSDLX-V3をご使用いただくことによって、データ収集、帳票作成、グラフィック画面からの簡単な操作などが可能になります。無線データ通信については、設置環境によって影響を受けますから、必ず導入前試験を実施してください。 【岩田】

MsysNetSCADALINXは(株)エム・システム技研の登録商標です。

図4


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