エムエスツデー 2009年2月号

ホットライン日記

ホットライン

ホットライン日記 2009年2月

Question

今回、電力盤の改造工事を行います。従来、三相3線の電力、電流、電圧を表示するためトランスデューサ、指示計などを設置していますが、この際、盤の小形化を実現したいと考えています。何かよい対処方法はありませんか。また将来、記録計に瞬時電力と電力量を取り込むために、アナログ信号出力と積算パルス出力も用意しておきたいと考えています。

Answer

電力マルチメータ(形式:54Uの採用をご提案します。54Uには、CTとVTを各1回路入力することによって、1台で電圧、電流、瞬時電力、電力量などの表示ができるため、省スペース化が実現します。また出力については、Ao(アナログ信号出力)とDo(オープンコレクタデジタル信号出力)の選択が可能です。 【井上】

図1

Question

車のハンドル試験装置にインクリメンタル形ロータリエンコーダを取り付け、出力されるA相およびB相パルスをアナログ信号に変換して、記録計に取り込みたいと考えています。エンコーダからの2相パルスのカウント数をアナログ信号に変換する変換器はありませんか。

Answer

ロータリエンコーダ位置変換器(形式:JRQ2があります。正転(A相)時と逆転(B相)時それぞれにパルスの最大カウント数を決め、カウント数に対応したアナログ信号を出力します(図2)。なお、出力アナログ値に対して警報値を1点設定できるため、リミット警報信号を出すことも可能です。【松島】

図2

Question

製造ラインでの生産個数を接点信号としてカウントアップし、記録計に取り込み、一定量(1000カウント)に達するとリセットし、次の生産が始まったら再度1からカウントをスタートさせたいと考えています。これらの機能を1台で対応できる製品はありませんか。

Answer

チャートレス記録計(形式:73VR3100の採用をご提案します。73VR3100積算パルス入力カード(形式:R3-PA16注)を実装して接点信号を取り込めば、カウント数を積算することが可能です。カウント数が設定値に達するとリセットされ、その後は1からカウントします。【林】

注)R3-PA16は、コンフィギュレータソフトウェア(形式:R3CON)を使って最大積算パルス数を1~65535の間で設定可能です。R3CONはエム・システム技研のホームページからダウンロードいただけます。PCとの接続には、専用のコンフィギュレータ接続ケーブルMCN-CONまたはCOP-US)が必要です。

図3

Question

工場内に点在している流量計や電力量計などのユーティリティ設備のデータ(パルス信号)を一箇所に集合させ、三菱電機製PLCに取り込むことを検討しています。すでに各測定地点までシールド付きより対線が敷設されているため、これを利用して信号伝送したいのですが、ケーブル長が長いものでは3kmほどあります。中継装置を使うことなく、信号を直接PLCに取り込めるテレメータ製品はありませんか。

Answer

テレメータD3シリーズをご提案します。D3シリーズのツイストペア用10km対応通信カード(形式:D3-LT5をご使用になれば、より対線を使って最長10km(50bps)まで伝送することができます(ただし、伝送距離によって通信速度は変わります)。また、親局側にCC-Link用通信カード(形式:D3-NC1を実装することによって、子局のデータをCC-Link経由にて直接、三菱電機製PLCに取り込めるようになります。 【赤川】

図4


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