エムエスツデー 2008年5月号

ホットライン日記

ホットライン

ホットライン日記 2008年5月

Question

測定レンジがDC1~5Vのチャート式記録計を使用しています。入力信号の一部分(たとえばDC3~5V)を拡大して、記録計にはこれを0~100%の入力として記録させるとともに、この拡大する部分を固定ではなく任意に設定変更可能にするにはどのようにすればよいでしょうか。

Answer

入力バイアス形 比率変換器(形式:M2RTS-S-66-M2/Nを併用することにより、容易に実現します。あらかじめ入力信号のDC3~5V(測定レンジの50~100%)をDC1~5V(同じく0~100%)に信号変換して、既存の記録計へ入力する方法です。M2RTSの比率演算式はXoKXiB)であり、K:レシオ、B:バイアスですが、このケースでの信号変換はレシオKを2.0、バイアスBを−50%と設定することによって、DC3~5VをDC1~5Vに変換します。正勾配特性(図1参照)の場合、レシオKの設定範囲は0.1~4.00、バイアスBの設定範囲は−100~+100%となっていて、DC1~5V信号に対してはM2RTSの出力範囲は約−10~+120%になります。 【井上】

図1

Question

プラントで選択変換器(形式:M2SESを複数台使っていますが、予備品としてM2SESの「高い信号選択」と「低い信号選択」をそれぞれ用意しています。在庫管理における効率を改善するため、上記の予備品を1台で済むようにしたいのですが、そのようなことができる製品はありますか。

Answer

簡易ループテスト付 選択変換器(形式:M2SES2があります。側面のディップスイッチで「高い信号」と「低い信号」の出力選択を行うことができ、1台で両方の仕様の変換器に対する予備品としてお使いいただけます。なお、ディップスイッチの設定によって強制出力(簡易ループテスト用:0%、50%、100%)を発生できるため、プラントのテストを行うことも可能になります。 【林】

図2

Question

製造ラインにて、パイプ内の原料供給流量を流量計で測定し、コントローラでバルブを制御したいと考えています。また、既存の記録計にも流量計の信号を送る必要があります。コントローラの入力はDC4~20mA、記録計の入力はDC0~5Vになっています。流量計へは、DC24Vを供給することによってDC4~20mA信号が得られます。なお、スケーリングされたデジタルディスプレイをパネル上に設置することも必要です。これらを実現するのに適した製品はありませんか。

Answer

絶縁2出力形ディストリビュータ(形式:W2DYSの採用をおすすめします。2線式の流量計に対して電源としてDC24Vを供給し、流量計が発生するDC4~20mA信号を絶縁して、それぞれご希望のDC4~20mAとDC0~5Vの信号に分岐して出力することが可能です。コントローラにつながるDC4~20mA信号のループに2線式デジタルパネルメータ(形式:43ALを挿入することによって、パネル上での流量監視も可能です。【野田し】

図3

Question

8台ある大型冷蔵庫の温度監視/記録を検討しています。各冷蔵庫に測温抵抗体を4点ずつ取り付けて、監視盤でまとめて監視と記録を行いたいのですが、それぞれに変換器を付けて配線するとケーブル数が多くなります(測温抵抗体1点につき3本のケーブルが必要であり、全体では96本になります)。何かよい対処方法はありませんか。

Answer

チャートレス記録計(形式:73VR1100リモートI/O R7シリーズ測温抵抗体4点入力ユニット(形式:R7M-RS4を組み合わせてご使用いただくのが最適です。R7M-RS4は4点までの測温抵抗体入力に対応した小形のリモートI/Oユニットであり、記録計とリモートI/Oの間はシールド付より対線(ツイストペアケーブル)(ModbusRTU)を使用してわたり配線で結線するため、多数の信号伝送ケーブルを引き回す必要がなく、安価に施工できます。 【尾上】

図4


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