エムエスツデー 2007年11月号

ホットライン日記

ホットライン

ホットライン日記 2007年11月

Question

工場内電算室に設置されているコンピュータの温度監視を行っています。担当者がコンピュータ室に常時在席しているわけではないので、担当者が携帯する社内PHSに温度の異常を音声通報したいと考えていますが、何かよい方法はありませんか。なお、温度の警報設定値はあらかじめ設定されています。

Answer

異常通報装置として、小形信号監視ロボットてれまる(形式:TLO注)のご採用を提案します。TLOは接点信号入力(Di 8点)によって動作し、担当者が携帯する社内PHS(最大4箇所)に対して、あらかじめ登録された音声コメントによる通報が可能です。また構内の内線電話へも通報できます。なお、異常通報信号としてアナログ信号(DC1~5V)を送りたい場合はてれとーく(形式:TLA注)をご利用ください。【井上】

注)適用電話回線:一般公衆回線(2線式)またはPBXの内線電話(NTT仕様:極性反転機能が必要)

*てれまる、てれとーくは、(株)エム・システム技研の登録商標です。

図1

Question

工場内に配置された複数の制御盤間で、PLCからEthernetによって機器間通信を行っています。LANケーブルの避雷対策も含めてスイッチングハブを使用したいと考えていますが、何かよい具体案を提示願えませんか。

Answer

8ポートスイッチングハブ(形式:SHSPのご採用を提案します。SHSPに は全ポートに避雷機能が施され、耐電圧についてポート線間1kV注)、ポート−グラウンド間10kV注)の性能を備えています。また、内蔵避雷素子の劣化(寿命短縮)状態を3色のLEDで表示すると同時に警報接点信号を出力します。したがって、交換時期、破損状態、停電などの遠隔監視が可能です。本体機器のステータスについても正常時は緑、機器異常時は赤でLED表示します。SHSP本体はDINレール取付けが可能で、耐環境性に優れた産業用のスイッチングハブです。【野田し】

注)雷サージ波形

図2

Question

0~100m3のガス流量信号1点を記録計に取込み、表示記録しています。その信号の詳細を監視・確認するために、10m3レンジごとに拡大表示したいのですが、よい方法はありませんか。

Answer

2点入力用のチャートレス記録計(形式:73VR2102のご採用を提案します。73VR2102では、取り込んだ信号に対して演算を施し、演算結果を最大12ペン分表示できます。具体的には演算式「(K1X1)+(K2X2)+A1」を使い、K1=1、K2=0、A1=0としておきます。X1、X2をそれぞれ入力ペン1に割付けると、演算結果は入力ペン1と同じ信号が表示されることになります。演算ペンを10個設定し、演算ペン1~10のプロット範囲をそれぞれ0~10m3(演算ペン1)、10~20m3(演算ペン2)、20~30m3(演算ペン3)…80~90m3(演算ペン9)、90~100m3(演算ペン10)とすることにより、たとえば演算ペン1は0~100m3のうち、0~10m3の範囲を拡大表示できます。【林】

図3

Question

無線テレメータシステムの選定・採用を検討しています。送信する信号点数は、アナログ2点、デジタル4点の片方向通信で、通信距離はおよそ500mです。できるだけ安価にシステムを構築したいのですが、適当な機器はありませんか。

Answer

テレメータ D3シリーズ無線データ通信モデム(形式:RMD2を組み合わせたシステムをおすすめします。テレメータ D3シリーズに、無線データ通信モデムに対応したモデムインタフェースカード(形式:D3-LR1および必要な点数の入出力カードを、マスタ局(親局)とスレーブ局(子局)それぞれのスロットでペアになるように設置します。あとは、ディップスイッチを設定するだけで、簡単に無線テレメータシステムを構築できます【尾上】

図4


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