エムエスツデー 2007年10月号

ホットライン日記

ホットライン

ホットライン日記 2007年10月

Question

インバータの2次側の電流値を計測しようと考えています。稼働中の生産ラインを停止させないため、CT(計器用変成器)としてはクランプ式の採用を考えています。測定電流は、AC150~300A の範囲で数種類あります。このようなインバータに適用できる変換器はありませんか。

Answer

クランプ式センサ入力形 広帯域電流変換器(形式:CTCSをおすすめし ます。CTCS はクランプ式センサ入力形で、AC10~400A までの幅広い入力レンジを用意しています。広域帯クランプ式電流センサを採用すれば、インバータなどで要求される低周波から高周波まで入力することができます。【井上】

図1

 

Question

木工工場で空圧釘打機を使用しています。コンプレッサからの供給空気圧が低下すると、釘打ちミスが多発します。材料の浪費を防ぐため、適切な時点で作業者が工程作業をストップさせる必要があります。そのためパイプ内の空気圧を圧力センサでとらえて警報を出し、作業者に知らせるシステムを構築しようとしています。なお、圧力検出部は 2線式構成のものです。これを実現するのに適した機器はありませんか。

Answer

ディストリビュータリミッタラーム(形式:ALDYのご採用を提案します。ALDY は圧力センサを含む2線式測定ループにDC24V を印加して、測定した圧力値に対応する電流値を監視します。警報しきい値を下限警報点として設定すれば、圧力が下がったときに警報接点信号を出力させることが可能です。ある程度の不感帯を設けた上で、圧力が正常に戻ったときにはリセットされるように設定することもできます。【野田し】

*リミッタラーム は(株)エム・システム技研の登録商標です。

図2

 

Question

簡易水道における流量などのデータを 8km 先に伝送したいと考えています。ツイストペアケーブル(より対線)で伝送することができますか。

Answer

テレメータ D3シリーズのツイストペア用 10km対応通信カード(形式:D3-LT5 のご採用を提案します。この通信カードであれば、より対線を使って最長10km(50bps)まで伝送することができます(ただし、伝送距離によって通信速度は変わります)。入出力カードは親局側と子局側のそれぞれのスロットに入力カードと出力カードがペアになるように設置します。また、上位通信カード(形式:D3-NE1D3-NM1 など)と組み合わせれば、PLC やパソコンでデータを収集することも可能です。【林】

図3

 

Question

現在、熱電対を使って温度を測定しています。すなわち、リモートI/O(形式:R1MS-GH34台によって、32点の温度を監視しています。パソコンと現場は離れているため、パソコンの近くに RS-232-C/RS-485コンバータ(形式:R2K-1を設置しています。使用しているソフトウェアは PCレコーダソフトMSR128)です。とくに問題なく稼動してはいますが、新たな希望としてグラフィック画面で簡単に測定点と温度測定値の関係を視覚的に判断したい、また複数のパソコンで画面を見たいと考えています。何かよい方法はありませんか。

Answer

PCレコーダソフトフェアMSRpro(形式:MSR2Kのご採用を提案します。MSR2K を使用すればクライアント/サーバシステムが構築でき、グラフィック画面も16ページ設定できます。お絵かきソフトウェアで作成されている画像ファイル(jpg/jpeg/bmp/gif 形式)をグラフィック画面の背景として読み出し、その上に数値表示/バーグラフ表示/ランプ表示などを表示することができます。クライアントパソコンは 4台まで接続可能です。このとき通信ラインは Ethernet になるため、RS-485と Ethernet のプロトコルを相互に変換するネットワーク変換器(形式:72EM-M4 を使う必要があります。ただし、MSR128 の設定ファイルは使用できないため、ペン設定などは最初からやり直す必要があります。【野田こ】

図4

 


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