エムエスツデー 2007年8月号

ホットライン日記

ホットライン

ホットライン日記 2007年8月

Question

統一計装信号DC4~20mAで動作するコントロールバルブを現場に設置しています。設置後、バルブの開閉動作方向が制御信号DC4~20mAの増減方向に対して逆であることがわかりました。バルブ自体を変更すればよいのですが、すでにピットに取り付いています。信号の0~100%を逆の100~0%にしたいのですが、適した変換器はありませんか。

Answer

リバース変換器(形式:M2UDSのご採用を提案します。M2UDS の入力をDC4~20mA、出力をDC20~4mAとご指定ください。このように信号を変換することによって、すでに設置しているバルブの特性を変更することなく、そのままでお使いいただけます。【野田し】

図1

 

Question

2線式圧力伝送器を4台設置するのですが、伝送器用電源は1つのDC電源装置から供給します。各伝送ラインの雷対策としては避雷器を設置します。1台の避雷器が短絡方向に故障したときに、電源のダウンによって他の圧力伝送器への電源までストップさせないようにする方法はありませんか。

Answer

計装標準信号用避雷器(形式:MD7ST 注)のご採用を提案します。MD7ST では、断路スイッチ兼用ヒューズを付加形式によって選択することができます。電源バスに多数の伝送器を設置使用している場合、断路スイッチ兼用ヒューズがあれば、1つのループが短絡故障を起こしたときに電源バスから切離せます。断線時のための交換用ヒューズとしては、断路スイッチ兼用ヒューズ(形式:MD7F を用意しています。【井上】

注)MD7ST のサージ防護性能 : IEC 61643-21(=JIS C5381-21) のカテゴリC1、C2、D1に準拠

図2

 

Question

タンク水位 0~10m を測定しているレベル計からの DC4~20mA 信号を取り込んで、水位 1.5m 以下ではポンプを起動させてタンクに注水し、水位が 8m に達するとポンプを停止させる目的に使える信号変換器を探しています。なお、その変換器への供給電源のダウンをテレメータで監視するため、警報接点を出力できるようにすることも希望しています。また、機器故障時に配慮して、0.5m 以下を下限警報、9m 以上を上限警報として接点信号を取り出すことも考えています。

Answer

デジアラーム(形式:AS4Vの 4 点警報出力をご使用いただけば対応できます。AS4V には前面にデジタル表示と設定ボタンがあり、入力信号に対するスケール表示が可能です。今回の場合は、DC4~20mA に対してスケール値を 0.00~10.00m に設定してください。警報ポイントの設定は、このスケール値で設定することになります。まず、第1警報出力(L1)については下限警報時励磁にし、警報ポイントを 1.50m に設定します。また、ヒステリシス幅を 6.50m と設定すれば、タンクの水位が1.5m を切った時点で接点をONにしてポンプを駆動し、水位が 8m に到達した時点で接点を OFF にして、ポンプを停止します。さらに、第2警報出力(L2)の設定を下限警報時励磁にして、常時接点が ON になるように警報ポイントを 10.00m に設定しておけば、AS4V の電源供給が止まった時点で接点が OFF になるため、これをテレメータの入力につなぐことによって所望の遠隔監視が行えます。また、第3警報出力(L3)を上限警報動作として 9.00m に、第4警報出力(L4)を下限警報動作として 0.50m に設定します。【山村】

デジアラームは(株)エム・システム技研の登録商標です。

図3

 

Question

工場で夜間に設備が故障したときに、担当者宛てに E メールを使って異常通報させることを検討しています。必要とする異常警報接点信号は10点程度あり、この ON/OFF 信号を検出して、5箇所へ通報することを考えています。このような目的に適した機器はありませんか。

Answer

Eメール送信器(形式:TLOM-1 のご採用を提案します。TLOM-1 は、入力信号を監視し、一般公衆回線やISDN 回線、DoPa 回線からEメールにて異常通報のメッセージをパソコンや携帯電話に送信する機器です。入力信号については、無電圧スイッチ24 点の取込みが可能です。この ON/OFF の事象変化を検出して、最大30箇所へのEメール通報が可能です。TLOM-1には、パソコン上で設定するビルダーソフトを付属してるため、設定作業も簡単です(なお、設定の際にはコンフィギュレータ接続ケーブル(形式:MCN-CONが必要です)。【三ヶ田】

図4

 


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