エムエスツデー 2007年6月号

ホットライン日記

ホットライン

ホットライン日記 2007年6月

Question

製造ラインの電力監視を行っています。瞬時電力はすでに中央で監視していますが、新たに現場でも概略電流値のランプ表示を行いたいと考えています。具体的には、電流値をあらかじめ3~4段階に区分わけしておき、測定電流の該当する区分のランプを点灯させることによって、概略電流値を表示させたいのです。なお、測定機器を設置する際には設備を止めずに簡単に実施でき、かつ設備の起動時に発生する突入電流については電流値を表示させないようすることも希望しています。これらを実現する方法はありませんか。ちなみに、通常時の電流はAC45A前後、最大電流は同じく50A程度です。

Answer

クランプ式交流電流センサ(形式:CLSC-10CTデジアラーム(形式:AS4CTの組合せ使用をご 提案します。CLSC はAC0~1A 出力形のクランプ式電流センサであり、電源ラインが活線状態のままでも取付けが可能です。また、過電圧クランプ素子を内蔵しているため、出力開放状態でも高電圧が発生することがなく安全です。AS4CT は、入力信号の値と任意に設定した最大4つの設定値との大小関係を判定し、それぞれの結果を接点信号として出力するもので、元来は「比較警報器」として製品化したものですが、今回のケースでは、比較結果の出力接点信号を組み合わせることによって「入力信号の値が4つの設定値(たとえば 40、43、47、50A )で区分わけされたどのゾーンにあるか」を表示させるわけです。なお、接点信号の ON ディレー時間を調整(0~99秒の間で調整可能)することにより、突入電流に対しては表示させないようにできます。【井上】

デジアラーム はエム・システム技研の登録商標です

図1

 

Question

レンジ変更可能なアイソレータとして、デジタル設定形の直流入力変換器(形式:MXVを購入しました。タンクからの軽油の使用量をバーグラフ指示計に表示させるため、入力信号(残量に対応するタンクレベル計出力)DC4~20mAに対応する出力信号としてDC20~4mAを得るため信号の反転が必要です。この場合、MXVの入力または出力にリバース変換器を取り付ける必要がありますか。変換器を置くスペースがほとんどないため、機器を追加設置しないで対処する方法はないでしょうか。

Answer

MXV の機能の中には、入力信号0~100%を反転し、100~0%として出力できる設定項目(ITEM)があります。設定は変換器前面の設定ボタンで行います。設定項目「ITEM:18」で「DATA:0」を「DATA:1」に設定変更すればリバース出力を得ることができます。したがって、新たにリバース変換器を設置する必要はありません。【山村】

図2

 

Question

ビル内の各所で測定した温度データを中央のPLCに取り込むことを検討しています。また、温度センサについては既設の測温抵抗体(Ni508Ω)をそのまま使用したいと考えています。信号点数は各フロアごとに10点程度点在しています。この目的を実現できるよいシステムはありませんか。

Answer

リモートI/O R3シリーズ測温抵抗体入力カード(形式:R3-RS4を各フロアごとに設置して信号を取り込み、オープンネットワークで PLC に伝送するシステムをご提案します。リモートI/O R3シリーズには、各種のオープンネットワークに対応する種々の通信カードを用意しています。【尾上】

図3


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