エムエスツデー 2006年12月号

ホットライン日記

ホットライン

ホットライン日記 2006年12月

Question

生産ラインのコンベアの速度(正転・逆転あり)を中央側でモニタしていますが、現場側でも速度を表示させることを考えています。センサにはロータリエンコーダを使用していて、出力される2相パルスは電圧パルスです。できるだけ現場盤を小さくしたいのですが、このような用途に適した小形の信号変換器とデジタル表示器はありませんか。

Answer

ロータリエンコーダ速度変換器(形式:M2XRP22線式デジタルパネルメータ(形式:43ALのご採用を提案します。M2XRP2 はコンパクト変換器みにまるシリーズに新しくラインアップされた製品であり、極めて小形です。なお、43AL は2線式で電源配線不要のため、M2XRP2 の出力をDC4~20mAに設定して図1のように接続すれば、直ちにご使用いただけます。【井上】

*みにまる はエム・システム技研の登録商標です。

図1

 

Question

測温抵抗体を使用した既設の温度制御設備があります。今回、温度制御だけでなく当該温度の記 録も行うことになりました。測温抵抗体の追加設置はできないため、変換器以降で信号を2系統(制御用・記録用)に分ける必要があります。これを実現できる変換器はありませんか。

Answer

測温抵抗体変換器(形式:M2RSと2台の測温抵抗体出力変換器(形式:CVRTDを使用して図2に示すシステム構成をとることによって、測温抵抗体信号を2系統に分けることが可能です。【河原】

図2

 

Question

ロータリエンコーダから出力されるオープンコレクタパルス(A相、B相)を、約300m離れたコント ローラに入力させたいのですが、信号レベルの減衰とノイズの影響が心配です。パルス信号を長距離伝送するための対処方法はないでしょうか。

Answer

ロータリエンコーダ用パルスアイソレータ(形式:RPPDを2台組み合わせる方法をご提案しま す。図3に示すように、ロータリエンコーダ側に無電圧オン・オフ入力でRS422ラインドライバ・パルス出力の RPPD を置き、コントローラ側には逆のRS422ラインドライバ・パルス入力でオープンコレクタ出力の RPPD を置いて、2台の RPPD の間をRS422によって伝送すれば対応できます。【山村】

図3

 

Question

液体の温度を一定に保つための温度制御を考えています。ニクロム線ヒータのオンオフの時間幅を調整することによって温度を制御したいのですが、対応できる製品はありますか。

Answer

MsysNet 機器(ワンループコントローラ 形式:ABH)を使って対応できます。通常の PID 制御で は制御出力がDC4~20mAになりますが、図4に示すように、PIDブロックからの制御出力をプログラムで加工することにより、オンオフの時間比制御を実現することができます。【尾上】

*MsysNet はエム・システム技研の登録商標です。

図4

 


ページトップへ戻る