エムエスツデー 2006年9月号

ホットライン日記

ホットライン

ホットライン日記 2006年9月

Question

現場設置形指示計について検討しています。背景として、堰式流量計の三角堰の液位/流量演算を行い、流量を表示したいという目的があります。センサは2線式で測定するため、中央(計器室側)にディストリビュータを置き、出力信号を調節計に入力させることを考えています。このように演算機能をもつとともに2線式に対応している指示計がないでしょうか。

Answer

屋外設置形2線式デジタルパネルメータ(形式:6DV-Bがあります。6DV- Bは、ディストリビュータと2線式センサの間に直列に設置することができ、しかも、DC4~20mA入力に対してスケーリング表示が可能です。また、内部リニアライズ機能を使うことによって三角堰の液位/流量演算「(入力)5/2」を行い、流量を表示できます。6DV-B は、このほかにも四角堰、全幅堰の液位/流量演算「(入力)3/2」、オリフィスの差圧/流量演算「(入力)1/2 」、さらには内部リニアライズ機能の折点(21点以下)を直接設定することもできます。あるいは、外部に置いたリニアライザ(形式:JFX1と組み合わせることによってレベル信号を流量信号に変換した後、調節計に出力させることも可能です。【井上】

図1

 

Question

ハンディレコーダ(形式:50HRを使用しています。上位ソフトウェアとしてPCレコーダソフト(MSR128)を使ってデータを収録しています。このとき、50HRはサンプリング周期100msでデータを取り込みますが、MSR128で読み込んだときには周期500msに間引きされてしまいます。100ms周期で取り込んだデータをそのまま残す方法はありますか。

Answer

通常50HRはバイナリ方式(拡張子:MEM)でデータを保存しています が、図2に示すように「CARD」キー(ファイル画面を表示させるキー)を使うことによって、テキストデータ(拡張子:TXT)に変換すれば、100ms周期のサンプリングデータでもMSR128で見ることができます。【林】

図2

 

Question

工場内のパイプラインで薬品原料を搬送しています。地震やパイプライ ンの腐食などの原因から原料漏れの危険性が常にあります。送出パイプの両端に流量計が設置してあるので、その出力信号DC4~20mAを利用してパイプラインの漏れ検出ができないかと考えています。流量計の出力差に対応して漏れの程度を軽微(1%)、危険(5%)などのように設定して、現場のメンテナンス作業に活かしたいのですが、よい方法がないでしょうか。

Answer

2台の直流入力変換器(形式:M2VS偏差アラームセッタ(形式:AYDVを組 み合わせることによって対応できます。2台のM2VSを使って、各流量計からのDC4~20mA信号をDC1~5V信号に変換した後、AYDVに入力します。M2VSは入力−出力−電源間でアイソレーションされているため、2つの流量計の間のグランドループを通しての信号の回り込みを避けることができます。AYDVは、(測定入力信号−基準入力信号)に対して−50~+50%の設定範囲で警報を出力することができます。【野田し】

図3

 

Question

4km離れた配水池に設置された流量計について、積算流量パルス信号と瞬時流量信号(DC1~5V)、またポンプの運転信号/警報信号を中央(親局)のPLCへ取り込む計画があります。PLCに対してはCC-Linkを使用していて光リピータを使えば通信することが可能です。しかし、総延長が4kmの場合には、中間で中継が必要になり、今回の工事では中継器を設置できない事情があります。何かよい対処方法はないでしょうか。

Answer

テレメータ D3シリーズの採用をご提案します。中央(親局側)にはCC-Link 用 通信カード(形式:D3-NC21200bps通信カード(形式:D3-LT1を使用し、遠隔地(子局側)にはD3-LT1と入力カードとして直流電圧入力カード(形式:D3-SV4接点入力カード(形式:D3-DA16積算パルス入力カード(形式:D3-PA16を使用します。CC-Link経由でPLCにデータを入力する場合、テレメータを意識せずに直接入力カードからデータを入力すると想定した手順で実現できます。【久保田】

図4

 


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