エムエスツデー 2005年9月号

ホットライン日記

ホットライン

ホットライン日記 2005年9月

Question

工場内電力設備監視の項目として、各生産ラインにおけるモータの負荷電流測定を追加することになりました。モータの負荷電流値をDC1~5V信号に変換し、既設の監視装置に入力したいのですが、予算が少ないため、できるだけ安価な方法で実現することを希望しています。よい方法はないでしょうか。

Answer

クランプ式センサ入力形交流電流トランスデューサ(形式:LTCEC)でのご対応を提案します。LTCECはクランプ式センサ入力であるため、CTトランスを用意しなくても済む分、動力線の再配線や電線を貫通させるなどの作業工数が減ることにより、設備費も安くなります。また入力信号に対しても、AC0~10AからAC0~500Aの入力レンジを用意し、広い対応が可能です。 【井上】  

図1

 

Question

ゲートの内水面と外水面の水位を水位計で測定し、水位差がなければデジタルパネルメータの表示を「0.00m」とし、水位差があればその差に応じて−5.00~5.00mの間で表示させたいと考えています。水位計からの信号はDC4~20mAであり、デジタルパネルメータの入力信号としてもDC4~20mAを使用する予定です。対応できる変換器はありますか。

Answer

デジタル式演算変換器(形式:JF)直流入力デジタルパネルメータ(形式:46DV)をご使用いただけば対応できます。今回のご希望に対しては 、演算式を加減算に設定します。また、入力信号のゲイン(K1、K2)を第1入力側0.5、第2入力側−0.5、バイアス(A0)を+50%に設定すれば、水位差が0のとき12mAの出力が出ます。そして、第1入力100%、第2入力0%のときの出力は20mA、第1入力0%、第2入力100%のときの出力は4mAになります。デジタルパネルメータの表示をDC4~20mA信号に対して−5.00~5.00mとスケーリングしておけば、ご希望の水位差表示が可能です。【山村】

図2

 

Question

タンクの容積を計測する目的で、既設のレベル計からレベルに対してDC4~20mA信号が出力されています。これは最大レベル(DC20mA時)でタンク内の液量10m3を表します。しかし液量ではなく、タンクの上端から液面までの空き容積を測定する目的のためリバース変換器を探しています。そして、出力を現場指示計とテレメータへ取り込むために、2出力が得られるリバース変換器を希望しています。なお、タンクは枕型タンクです。

Answer

2出力が得られるスペックソフト形リニアライザ(形式:WJFX)の採用をご提案します。WJFXは入力信号の0~100%に対して、出力のリニアライズテーブルとして16点の設定が可能です。入力0%(4mA)のときに出力を100%(20mA)に、また入力100%(20mA)のときに出力を0%(4mA)にご指定いただき、さらに中間値の対応(リニアライズテーブル)を設定いただければ、リバース出力を得ることができます。【林】

図3

 

Question

現在、異常発生自動通報装置を使用し、FAXによって異常発生を記録しています。新しく、異常発生前後の情報など、データの変化の記録も知る必要が生じたため、同じ電話回線を使ってWebブラウザ(インターネットエクスプローラ)で、情報(現在値、トレンドデータ、アラーム履歴、帳票など)を伝送できるシステムを構成したいのですが、何かよい方法はないでしょうか。なお、パソコンとFAXは同じ事務所に設置し、FAXは既設品をそのまま使い、FAXの呼び出し音が鳴ることによって異常発生を知りたいと考えています。

Answer

Webロガー(形式:TL2W)をご使用いただき、ADSL契約を行って、公衆回線経由で図4に示すシステムを構築していただくことによりご希望を実現できます。【野田】

図4

 


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