エムエスツデー 2005年8月号

ホットライン日記

ホットライン

ホットライン日記 2005年8月

Question

エンドユーザーから、センサにロータリエンコーダを用いた速度制御装置に関して、現場盤小形化改良工事の要求がありました。現在、超スローパルス変換器(形式:KEP)を使用し、エンコーダ(一相だけ使用)からのオープンコレクタ周波数信号0~35HzをDC4~20mA信号に変換して制御を行っています。要求は盤の小形化だけでなく、エンコーダは既製品のままで、現場での制御以外に中央側に追加する指示計に対してDC4~20mA信号を送る必要があります。KEPを小形で安価な変換器と交換することによって対応したいのですが、適当な製品はありませんか。なお、センサ用電源(DC12V)も必要です。

Answer

絶縁2出力端子台形のパルスアナログ変換器(形式:W5PA)のご採用を提案します。W5PAは入力の周波数レンジを0~0.01Hzから0~100kHzの間でご指定いただけます。また、サイズは横45mm、縦96mm、奥行き41mmで、KEPと比較すると奥行きが1/3以下であり、価格も安価になっています。その他のご要求にも対応可能です。 【井上】  

図1

 

Question

中央制御室から防爆エリアに設置されているフィールド側機器を空気圧信号で制御しています。今回、フィールド側の装置はそのままで、DC4~20mA信号を19.6~98.1kPa信号に変換する電空変換器を使用して上位側だけをリプレースすることになりました。なお、この変換器へは電源供給ができません。何かよい対処方法はないでしょうか。

Answer

電源なし電空変換器(形式:HVPN)のご採用を提案します。HVPNは入力信号を回路駆動用の電源とする2線式の変換器であり、別途電源供給は不要です。ただし注意点として、DC20mA入力時の等価入力インピーダンスが約310Ωになります。したがって、電流出力機器の許容負荷抵抗値の確認が必要です(許容負荷抵抗値が310Ω以上ならご使用いただけます。もし、310Ω未満の場合は、アイソレータ(たとえば形式:M2YV、許容負荷抵抗値750Ω)を中央制御室側に設置することにより対処可能です)。【山村】

図2

 

Question

炉の内部の温度分布を、パソコンで監視することを検討しており、K熱電対10点程度(測定温度は500℃付近)をレコーダに直結させ、ノートパソコンを使って温度分布を測定したいと考えています。炉の温度はK熱電対をデータ収集用検体に埋め込んで炉の中のコンベアに乗せて移動させて計測します。何かよい方法はありませんか。

Answer

PCレコーダ(形式:R1M-GH2)のご使用を推奨します。パソコン上で、収録周期0.5秒で温度分布を監視できます。また、収録したデータはCSVファイルに変換できるため、Excelなどのソフトを使って分析をすることも可能です。 【野田し】

図3

 

Question

現在、工場内のモータなどの電気機器について、電力量、電流値をパソコンで監視することを検討しています。特殊な演算や日報/月報の作成を行いたいため、上位のアプリケーションソフトをVB(ビジュアルベーシック)で作成したいと思っていますが、何かよい方法はありませんか。

Answer

リモートI/O機器のご使用を推奨します。通信プロトコルとしてオープンネットワークのModbusプロトコルを選択されれば、コマンドコードが公開されていますから、上位のアプリケーションソフトを自作していただくことが可能です。対応機種としては、リモートI/O R1M、RZMS、R3、R5シリーズなどをご選定いただけます。なお、今回の用途では、CT入力カードと電力入力カードがラインアップに含まれているR3シリーズが最適です。【尾上】

図4 解説・ダウンロード

 


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