エムエスツデー 2005年5月号

ホットライン日記

ホットライン

ホットライン日記 2005年5月

Question

今回、瞬時流量の監視を行うことを考えています。流量計からはパルス信号が出力されています。このパルス信号をアナログ信号に変換する変換器はありませんか。なお、このパルス信号は不均等なパルス列信号であり、平均化して瞬時流量(アナログ信号)に変換する必要があります。

Answer

パルスアナログ変換器(形式:MPAU)の使用をご提案します。MPAUは、パルス周波数信号をアナログ信号に変換することができます。入力周波数の設定はデジタルロータリスイッチで行うため、現場でのレンジ変更が容易です。なお、不均等パルスの補正を目的とする分周比設定もデジタルロータリスイッチによって行います。不均等パルスの周期性がもし3パルス毎であれば、分周比を1/3にすることにより出力信号が一定出力になります(分周比:1/1~1/16)。ほかにフィルタ機能もあり、一次遅れ時定数をトリマによって最大5秒まで設定できます。これらの機能を使用することにより、不均等パルスを平均化したアナログ信号に変換することができます。 【井上】  

図1

 

Question

分析計の出力信号(DC1~5V)を記録計で測定しています。分析計の停止時に分析計の出力ループがオープン状態になるため、ノイズに基づく無関係の指示が記録計に現れてしまいます。その対策として、記録計の前に変換器を入れて信号をカットしたいと考えています。この目的に適した変換器はありませんか。

Answer

アナログ信号切換器(形式:MNV)の採用をご提案します。分析計からの信号をMNVの 6 、5端子(第1入力)へ入力し、12、4 端子(第2入力)は短絡します。外部切換接点によって第1入力と第2入力を切り換え、出力信号は記録計へ入力します。通常の計測時には第1入力を選択し、分析計の停止時には第2入力を選択します。第2入力は短絡しているため、第2入力選択時には記録計の入力はDC0V一定になります。【林】

図2

 

Question

こちらは電線製造会社です。銅線巻き取り経路にあるガイドプーリの回転軸に取り付けたロータリエンコーダで、銅線の巻き取り量を測定・監視しています。エンコーダは1回転で200パルス、最大巻き取り時までに60,000パルスを発信します。このパルス出力を積算しつつDC0~5V信号に変換・出力し、デジタル表示器に「巻き取った銅線長さ」に対応する値として回転数を表示したいと考えています。これに適した変換器はありませんか。

Answer

パルス積算アナログ変換器(形式:JPQD)をおすすめします。最大カウント値60,000パルスをご指定いただくと、入力パルス数の積算値に比例したDC0~5V信号を出力します。この信号を指示計に入力し、スケーリング(0~300.0回転表示に)してください。なおJPQDには警報出力機能もあり、たとえば警報設定値を90%に指定しておけば、巻き取り量が予定値の90%になると警報信号を出力できます。 【野田(し)】    

図3

 

Question

現場の何箇所かに分散配置している流量計を使って得られる流量積算値を帳票データとして収集したいと考えています。データは現場盤内に設置した機器で記憶し、1週間に1度程度の周期で現場にパソコンを持っていってデータを吸い上げることができればよいのですが、何かよい方法はありませんか。

Answer

Webロガー(形式:TL2W-ER2)無電圧接点32点入力のリモートI/O(形式:R1M-A1)を使用する方法をご提案します。TL2W-ER2は、接点がOFFからONに変化する回数を積算値として保存するとともに、帳票(日報/月報/年報)データとして編集・保存します。1つの帳票に32項目まで編集できます。保存期間は日報で10日分です。TL2W-ER2にプライベートIPアドレスを登録しておき、パソコンとEthernetケーブルを接続し、Webブラウザソフト(Internet Explorer)を使用して保存データを吸い上げることができます(図4)。 【野田(こ)】    

図4


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