エムエスツデー 2005年3月号

お客様訪問記

御所市の上水道設備遠方監視システムに採用された
エム・システム技研のテレメータ

(株)エム・システム技研 システム技術部 神原寿洋

 御所市は、奈良県でも西部に位置し、標高1000m級の金剛山・葛城山がそびえ、南部の竜門山地西端と東南部の巨勢山丘陵地は比較的おだやかな標高150~350mの起伏をなし、これらの山に端を発する葛城川水系・曽我川水系の河川が市域をうるおしています。「古事記」や「日本書記」には、現在の御所市を本拠地とした古代豪族葛城氏や巨勢氏に関する記述が多く見られ、現在においても史跡・古墳また社寺などが多く残されています。また全国水平社発祥の地であり、「人権文化創造のまち」でもあります。

 この御所市の上水道設備で、遠方監視システムにエム・システム技研製のテレメータ装置が採用され、稼働しています。今月は、御所市役所を訪ね、水道局 配水課 中田 雅己 様、同課 中島 博文 様、また遠方監視システムの工事を請け負われた(株)サンセイ 営業部 部長 宮武 宣治 様にお話を伺いました。

[エム・システム技研、以下エムと略称]エム・システム技研製テレメータ装置を導入された経緯をお教えください。

[中田]御所市では、以前重電2社のテレメータが稼働していましたが、10年くらい前に、コストが安い点を買って、奈良県では初めてエム・システム技研製テレメータを導入しました。今日まで使用してきて、他メーカー製テレメータと比べて別段性能的に劣るわけではなく、逆に信頼を得ることができました。また、御所市は山間部に近いため落雷の多い地域でもあります。そして落雷に際してもエム・システム技研のテレメータだけは壊れなかったため、今回追加となる遠隔監視部分のテレメータについても予算面・実績面を考慮し、ぜひエム・システム技研製を採用したいと思っていました。

図1 御所市の上水道背設備遠方監視システム 
図1 御所市の上水道背設備遠方監視システム [拡大画面]

[エム]御所市のテレメータによる遠隔監視システムの構成をお教えください。

図2 監視制御卓[宮武]図1に示すように、NTTの1200bpsの専用線とエム・システム技研のテレメータ装置(形式:DLS)を使って、15箇所ある子局からの計測信号(配水流量および水位)を御所市役所の水道局事務所内に集めて監視しています。
 なお櫛羅(くじら)浄水場では、各テレメータ装置からの信号を中継端子経由にてPLCへ取り込み、パソコンとグラフィックパネルでグラフィック画面やトレンド画面によって子局の状態をリアルタイムに監視できるようにしてます。

[エム]今回の遠隔監視システムにエム・システム技研製テレメータ装置をご採用になって、いかがでしたか。

[中田]予想以上の設備費低減が図れたことと、これまでに問題が発生していない点に満足しています。
 これで8割の部分が監視できるようになりました。簡易水道の統合事業も終了に近づき、未給水地区への給水も始まっています。新しい事業にとりかかる場合は、今後も安価で実績のあるエム・システム技研のテレメータを採用したいと考えています。
 また今後の課題としては、現在十分な監視ができていない各原水井戸の中央監視があります。御所市の場合は十数本の井戸が稼働しているため、管理面において難しいものがあります。これらの監視・管理を実現するためにもエム・システム技研のテレメータを使用したいと考えています。

[神原]お忙しいところ、お話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

図3 送水ポンプ盤とテレメータ盤図4 盤内に設置されたテレメータ装置

本稿についての照会先:
株式会社 サンセイ  営業部 部長 宮武 宣治 様
〒530-0044  大阪市北区東天満2丁目10番17号
TEL.06-6351-8802  FAX.06-6352-8045  E-mail:busi@sannsei.co.jp


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