エムエスツデー 2005年1月号

2005年・・・・・新たなる飛躍へ

産業の基礎を支える 小さなぐり石として・・・

代表取締役社長 宮道 三郎 宮道 三郎
(株)エム・システム技研 代表取締役社長

 あけましておめでとうございます。

 読者の皆様、初めまして。
 実のところ、『エムエスツデー』誌には初めての寄稿となります。
 私がエム・システム技研に関わってから、はや20年が経ちました。

 元々、ソフトウェア会社の起業を目指して学生時代を送り、当時、父の経営する会社に対しては「地味なローテク会社」と思っていました。ある日、父より「財務関連のソフトを作れるか?」との言葉に、「そんなもん簡単やで」と自信を表したあたりは若気の至りで、見事計略にはまり、入社に至ったわけです。
 ただ、今でも、入社時に「父の経営する会社は、日本の産業の基礎を支える小さなぐり石になっているんやなぁ」と会社の使命のようなものを感じ、「俺もアナログな物作りに挑戦したろう」と燃えた自分を思い出します。
 こんなヨコシマな志であった私も、この世界で20年を経験し、すっかり業界人になったように思います。経営者としての手腕はどうか?と問われれば、「商売人の街、大阪の底辺でオヤジに鍛えられてるで」とは思っています。

 今のエム・システム技研は、大変良いポジションにあります。まず、信号変換器・避雷器で国内シェアを築いている点です。アナログ回路技術を主力とし、それにデジタル回路技術、通信技術とソフトウェア技術を融合することで、これからの時代に則したインタフェース機器分野を獲得するチャンスがあります。
 初心の表明はこのようなところですが、これからも父の思想を受け継ぎ、本誌が500号を突破できるよう、企業経営に努めたいと思います。よろしくお願いいたします。

ぐり石:石垣の構築やコンクリート基礎などにおいて、大きな石と石をつなぎ、重要な働きをする栗の実ぐらいの小石

現世代/次世代プロダクトと専門技術の関係


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